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松島 誠 医師 (まつしままこと)

松島 誠 (まつしままこと) 医師

医療法人恵仁会 松島病院(神奈川県)
理事長・総院長 肛門科

専門

痔核根治手術、痔瘻根治術、内痔核硬化療法 肛門良性疾患(痔核・痔瘻・裂肛・直腸脱など)の診断・治療

医師の紹介

肛門疾患専門病院として、創業89年。豊富な経験と全国的な信頼を得ている松島病院。特に痔瘻と痔核・裂肛の手術では年間5,000件以上の実績を誇り、大腸・肛門病の領域に限定した質の高い専門医療を追求している。院長を務める松島誠医師は専門病院として培ってきた経験と、最新の治療技術で治療困難な症例の診療を行っている。「インフォームドコンセントを尊重し、患者の立場に立った納得できる医療の実践」をモットーに日々の診療に取り組む。

診療内容

「まず最初に、痔は命に関わる病気ではありませんが、たとえば排便の際に血が出るというのは、医学的には異常な事態です。痔だろうなどと軽視せず、病院に行くことをおすすめします。なぜなら、痔だと思っていたら、大腸の病気やがんだったということも少なくないためです。また、他の病気が隠れている場合もあります。ですから、早めに病院で相談し、それが何の病気なのか調べることが大切です」(松島医師)
これまで数多くの患者を診てきて、患者が痔だと思って診察にやってきたものが違う病気だったという経験を多数持つ松島医師は、早めに医師に相談し、正しい診断を受けることが、早期治療とひいては自分の健康と安心につながるのだと言う。
「そして、それが痔であれば、自分の痔がどんな状態でどのような治療法があるのか正しく知ることが重要です。そのためには専門医のいる病院にかかるほうが安心でしょう」
松島医師によれば、痔とは肛門の病気全般をさし、その90%が痔核・痔瘻・裂肛で、そのうちの60%が痔核なのだそうだ。つまり、世の中で痔といっているものの6割は痔核なのだ。また痔核自体は良性で、がん化することはないが、排便の際に出血したり、飛び出したりすることがあるという。
「治療法としては、軽度なものなら便通を改善するための生活指導や痛み、はれ、出血などを抑える薬物療法などをおこないます。しかし、痔核が飛び出して手を使わないと戻らないようになってしまった場合には、違う治療をしなければなりません」(松島医師)
従来はこの飛び出した痔核を手術で切除する結紮切除術がおこなわれてきた。結果もいいためスタンダードな手術としておこなわれてきたが1週間程度の入院が必要だった。そのため、躊躇する患者も多いという。
「そこで近年登場したのが、患部に薬剤を注入する硬化療法(ALTA)というものです。この方法であれば日帰り~2日間程度の入院ですみますし、術後の痛みも少ないです。ただし、すべての症例に適用できるわけではありません」(松島医師)
また、同院では外来日帰り手術も積極的に取り入れている。重いものではなく軽度のいぼ痔や切れ痔、浅い痔瘻などの病気が対象になるが、術後に自宅で過ごすことができる、入院に比べて費用が安いなどのメリットがある。日帰り手術ということで不安もあるが、そこにも同院のインフォームドコンセントを重視した理念が生きている。術後の疼痛や出血に対する休日・夜間緊急対応、排便や入浴の不安など考え得る問題にはすべて対応できる体制で臨んでいるという。
「もちろん、すべての患者さまが術後すぐに日常通りの生活をすることができるとは限りません。また、すべての肛門疾患が日帰り手術の対象になるものでもありません。 適応になるかどうか充分に診察し、ご説明いたしますので、お気軽にご相談ください」(松島医師)
患者が気後れしないで相談できるような環境づくり、病気を治していく上でこうしたことがとても大切なのだと、松島医師の考え方を通して、改めて感じた。

診療を受けるには

松島医師の診察は完全予約制、紹介状が必要。初診時の待ち時間は松島医師の予約の場合、受付から診察まで30分程度。松島医師の手術を受けたい場合の待機期間は、入院手術の場合、ベッドの空き状況にもよるが3週間から1ヶ月程度。

累積症例数または患者数

過去5年間の累積手術数。痔瘻根治手術1,054例、痔核根治手術1,530例など合計4,656例。

年間症例数

2011年の手術数。痔瘻根治手術194例、痔核根治手術260例など合計737例。

医師のプロフィール

経歴
1978年3月 北里大学医学部 卒業
1978年5月 医師国家試験合格
1980年5月 横浜市立大学医学部第2外科医局入局
1980年6月 横浜市立大学医学部第1病理学教室助手
1982年6月 横浜掖済会病院外科医長
1986年4月 医療法人恵仁会松島病院副院長
1990年11月 博士号取得
2003年7月 医療法人恵仁会松島病院院長
所属学会・認定・資格

日本大腸肛門病学会評議員・認定専門医指導医・健康保険検討委員会委員・保険診療委員、 日本外科学会認定専門医、外科系学会社会保険委員会連合 処置委員会 ・検査委員会委員、日本消化器外科学会指導医など

主な著書(編集・共著含む)

『痔学』 (2003年 悠飛社)amazonでみる⇒

予防に心がけたいこと

便通がスムーズにおこなわれるようにコントロールすることが大切。下痢でもなく、硬く太すぎない、適度な軟らかさをもった便を少し息むことで出せるのが理想的。排便時間は1~2分で終わるのがよく10~15分以上も息むと痔を悪化させる要因になる。排便後はトイレット・ペーパーで拭くだけではすまさず、洗浄便座や洗面器に入れたお湯、シャワーなどで洗い、タオルで優しく拭くのがよい。ただし石鹸を使ったり、消毒したりするのは、肛門の皮膚を刺激するため、かえってよくない。また長時間座り続ける、しゃがみ続ける、立ち続けるというように、同じ姿勢を取ることはよくない。意識して休憩をとったり、軽い体操をしたりすることが大切である。

費用のめやす

健康保険3割給付で窓口支払いの場合の例…外来手術:5,000円~20,000円。内視鏡検査等:3,000円~13,000円。