ドクターズガイド

川端英孝 医師 (かわばたひでたか)

川端英孝 (かわばたひでたか) 医師

国家公務員共済組合連合会 虎の門病院(東京都)47病院のクチコミ
乳腺・内分泌外科
部長

専門

乳がんの診断と治療

医師の紹介

虎の門病院乳がんの診断と治療を専門とする川端英孝医師は、これまで約3,000名の患者の手術・治療を担当してきた。豊富な臨床経験があり、乳がんの名医として知られている。「虎の門病院を乳がん治療や臨床試験の中核施設にすることを目標にしています」と川端医師は話す。乳がんの治療には、外科医だけでなく、幅広い分野の専門家の協力が必要になるが、同院では高度な医療環境のもと、総合力を生かした診療が可能である。また、患者の要望によりセカンドオピニオンも提供している。

診療内容

虎の門病院では年間に350名の新たな乳がん患者の手術、治療を行っており、このうち約半数を川端医師が担当している。治療の特徴としては、1)迅速な対応、2)専門医グループによるチーム対応、3)最新医療へのアクセスの保障、4)大規模病院の総合力を生かした診療の4点が挙げられる。
1)迅速な対応について:受診者の多くは、すでに診断が確定しているか、エコーで同定可能なしこり等がある場合が多い。診断が確定している場合は、乳房の高精細MRI検査等の予定を入れて術式や具体的な治療手順を決める。診断が確定していない場合は、針生検等を受診時に行う。これにより初診の翌週には、病変の生物学的特性(バイオマーカー)、広がり(乳房内、病期)が明らかになり、治療の具体的な手順を決めることができる。診断、治療への迅速な対応があって初めて、セカンドオピニオンや患者の自己決定権が意味のあるものになると思われる。
2)専門医グループによるチーム対応について:手術に関しては、乳房の術式をどのようにするかが、まず問題となる。特に乳房再建を同時に行う(一次再建)場合は、形成外科の専門医とのコラボレーションが必要になり、スケジュールや治療方針をめぐるマネッジメントの必要がある。同院では形成外科部長の江口医師らの協力により、迅速な対応が可能である。術前、術後の化学療法をはじめとした薬物療法は臨床腫瘍科部長の高野医師らの協力により、迅速な対応が可能である。関連各科と乳腺内分泌外科の外来日を同じ日に設定することや、受診の垣根を低くするなどの努力は、派手さはないが、患者利便性の向上と治療の質の向上に貢献している。
3)最新の医療へのアクセスの保障:乳がんは単一の疾患ではなく、様々な生物学的特性を持った疾患の集合体である。また病気の進行度(病期、ステージ)も様々であり、このため対象患者は少ないが重要な検査法や治療法が存在し、またこの開発を進める必要がある。東京のような世界一の人口密集地域では、単一施設ですべてをカバーする必要はなく、またそうすることは無益と思われる。この考え方のもと、特殊な検査や、新規薬剤の治験に、院内で対応すべきものは対応し、そうでないものは他施設の専門医とネットワークを形成することで、患者の最新医療へのアクセスを保障している。こうした努力により、新薬の治験、臨床試験への参加、各種の乳房再建手術、遺伝性乳がん卵巣がん症候群への対応、オンコタイプDXをはじめとする腫瘍の遺伝子検査への対応、トランスレーショナル研究への参加などが可能となっている。
4)大規模病院の総合力を生かした診療:元々患者に様々な基礎疾患がある場合や、長い術後フォローアップや治療経過の中で、新たな疾患に罹患する場合も少なくない。このため治療の中核となる病院では、総合的な対応能力が重要である。同院は病床数868床、常勤医師数370名の総合力を生かした乳がんの診断、治療を行っている。一方で都内の乳腺専門クリニックとの医療連携にも力を注いでおり、中核病院への過度の集中による弊害をなくす努力も行っている。

診療を受けるには

川端医師の診察は、初診:火曜・水曜・木曜の午前と火曜・木曜の午後(予約なし)。再診:火曜・水曜・木曜の午前・午後。初診時の紹介状は必須ではない。初診待ち時間約1時間、指名可能。手術待ち3週間程度。

累積症例数または患者数

これまでの乳がん手術件数は3,000名

年間症例数

虎の門病院の乳がん初回手術件数は350名、そのうちの半分を川端医師が担当

医師のプロフィール

経歴
1988年3月 東京大学医学部 卒業
1988年6月 東京大学医学部附属病院
1989年12月 東京警察病院外科
1994年7月 東京共済病院外科
1997年1月 東大病院第2外科助手
1998年8月 JR東京総合病院外科医長
2006年9月 虎の門病院乳腺・内分泌外科部長
2011年4月 東京大学医学部非常勤講師(兼任)

所属学会・認定・資格

日本外科学会専門医・指導医、日本乳癌学会専門医・指導医、がん治療認定医、臨床研修指導医、マンモグラフィー読影認定医AS、日本臨床外科学会、日本癌治療学会、日本乳癌検診学会、ASCO active member、日本乳癌学会評議員、倫理委員会委員、研究倫理審査小委員会委員長、国際委員会委員、地方創生委員会関東地区委員長、International Cancer Conference Jounal査読委員、JBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)理事など

予防に心がけたいこと

バランスの良い食事、適度な運動、肥満にならないようにする、規則正しい睡眠などの生活習慣は、乳がんの予防のみならず、健康の維持に重要と考えられる。

費用のめやす

平均的な乳がんの手術、入院費用は総額で70万円程度、3割負担の場合の自己負担は20万円台前半になる。
放射線治療、乳房再建費用、抗がん剤治療、分子標的治療、ホルモン療法などの費用も考えておく必要があるが、治療内容の個人差が大きいため個別に確認する必要がある。なお保険診療分は全国共通の費用負担になっており病院、地域による差はない。

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