ドクターズガイド

嶋田 豊 医師 (しまだゆたか)

嶋田 豊 (しまだゆたか) 医師

富山大学附属病院(富山県)4病院のクチコミ
和漢診療科
教授

専門

漢方医学、内科全般

医師の紹介

嶋田豊医師は東洋医学と西洋医学を融合した、現代における漢方医学の全人的治療を行っている。冷えや虚弱、更年期障害、胃腸障害、アトピー性皮膚炎、生活習慣病など、様々な疾患・症状に対して、個人個人の体質に合わせたオーダーメイド治療を、漢方診療を通して実践している。難治性の疾患に対し,現代医学的治療と漢方薬を併用することで効果を上げている。動脈硬化進展予防における桂枝茯苓丸の有用性、血管性認知症に対する釣藤散の有用性を明らかにするなど、研究面での業績も多い。

診療内容

漢方薬とは複数の生薬を組み合わせたものをいい、たとえば風邪薬として知られている葛根湯は葛根、麻黄、桂枝、芍薬、生姜、甘草、大棗の7種類の生薬から成り立っている。「医療用の漢方薬には生薬を用いた煎じ薬と漢方製剤があり、前者の最大の利点は一人一人に応じたさじ加減ができることです。ただ、自分で煎じなければならないので、手間がかかります。一方、製薬メーカーが製造する漢方製剤は煎じる手間がかからない半面、種類が限られているので微妙なさじ加減ができません」と嶋田医師は解説する。嶋田医師の率いる同科では上記のように一人一人体質に合わせた漢方薬を処方し、きめ細かなオーダーメイドの治療を実践している。治療はまず、漢方独特の診察と診断から始まる。「診療の方法は望診(目で顔色や動作、舌の様子を診る)、聞診(声の大きさや呼吸音を聞く)、問診(病歴や現在の様子を尋ねる)、切診(腹など体に触る)の4つに分類され、“四診”と呼ばれます」と嶋田医師。また漢方医学には、陰陽、虚実、気血水、五臓などの概念があり、これらの概念に基づいて診断を下し、用いる漢方薬を決めていく。「一言で言うと、陰陽の“陽証”は暑がり、“陰証”は寒がりの冷え性です。虚実の“実証”はがっちりした体格で、気力があって疲れにくく“虚証”は虚弱な体質できゃしゃな体格、気力がなく疲れやすいという特徴があります」と嶋田医師は説明する。
「漢方では“未病を治す”という現代の予防医学にもつながる考え方が昔から言われていて、すでにかかった病気だけでなく,日頃から病気にかからないようにすること,つまり“養生”を重要視しています」と嶋田医師は言う。症状だけでなく、体全体を診て原因や対処法を考える、漢方の在り方はこれからますます重要になるだろう。

診療を受けるには

新患の診療は予約制。受診については和漢診療科外来に、問い合わせる。受診時は、できるだけかかりつけ医の紹介状を持参する。

医師のプロフィール

経歴
1982年3月 富山医科薬科大学医学部 卒業
1982年5月 富山医科薬科大学附属病院和漢診療室入局
1993年3月 富山医科薬科大学附属病院和漢診療部助手
1996年1月 富山医科薬科大学附属病院和漢診療部講師
1999年4月 富山医科薬科大学医学部和漢診療学講座助教授
2003年12月 富山医科薬科大学医学部和漢診療学講座教授
2005年10月 富山大学医学部和漢診療学講座教授
2006年 富山大学大学院医学薬学研究部和漢診療学講座教授 
所属学会・認定・資格

日本東洋医学会理事・代議員・指導医・専門医、和漢医薬学会理事・評議員

費用のめやす

健康保険を用いた診療。必要に応じて検査も行う。