ドクターズガイド

岡部 仁 医師 (おかべひとし)

岡部 仁 (おかべひとし) 医師

平成眼科病院(宮城県)2病院のクチコミ
理事長・院長 眼科

専門

神経眼科、白内障・眼内レンズ手術、網膜・硝子体手術、緑内障手術

医師の紹介

岡部仁医師は、眼瞼痙攣だけではなく、片側顔面痙攣、白内障・眼内レンズ手術など幅広い守備範囲を持つ。眼瞼痙攣の治療は、ドライアイに代表される眼表面疾患や、その他の眼疾患の治療を並行して進めるという。カウンセリングなども積極的におこない、総合的に眼瞼痙攣を治療する。ベテランの域に入った今も、最新の医療技術の導入や研鑽に絶えず努力を惜しまない。硝子体手術機器、白内障手術機器、レーザー治療機器、OCTをはじめとする各種診断機器など、現代の眼科診療の最前線を担う医療機器はほとんど備わっている。

診療内容

「かくれ眼瞼痙攣の患者さんは、意外と多いのですよ」そう話すのは、仙台市郊外に位置する同院と、仙台市街地中心にある春機記念眼科診療所の2施設で診療をしている岡部医師。
「眼瞼痙攣患者さんの症状として多いのは、まぶしい、眼を開けているのがつらい、眼が乾くなどで、これらはドライアイの症状としてもよく出現します。しかしながら、長期にわたってドライアイの点眼治療などをしてもいっこうによくならない場合は、眼瞼痙攣の可能性がありますので、早めに受診されることをお勧めします」(岡部医師)
ドライアイはこの10年ほどでよく聞く病名になったが、眼瞼痙攣はそれに比べると、まだ認知度が低い病気だと言える。そこで岡部医師は、眼瞼痙攣の患者に対して、まずこの病気についての説明を詳しくするのだという。これはなにもこの病気だけではなく、限られた時間の中で患者の話を聞き、十分な説明をすることを心がけているそうだ。
「痙攣という名前がついていますが、病気の実態は健康なまばたきがうまくできない瞬目(しゅんもく)の異常です。そして眼瞼痙攣は、瞬目異常という運動障害のほか、強い光 を受けた際に不快感や眼の痛みなどを生じる羞明(しゅうめい)などの感覚障害、さらにはうつ状態に代表される精神状態にも変調をきたす疾患であることから、患者さんのライフスタイルの質向上を目指す指導をしています」(岡部医師)
このような特徴を持つことから、眼瞼痙攣はシンプルな治療だけでは治らないこともある。
「治療の第一選択はボトックス注射です。しかしながら、ボトックスですべてが解決するわけではありません。眼科医としての特徴を生かし、ドライアイに代表される眼表面疾患や、その他の眼疾患の治療を並行して進めます。それに加え、カウンセリングなども積極的におこない、総合的に眼瞼痙攣を治療して参ります」(岡部医師)
この眼瞼痙攣で使われるボトックス治療は、ほかの疾患でも効果を上げている。
「ボトックス治療のもうひとつの代表的疾患が、片側顔面痙攣です。こちらは痙攣が典型的な症状の疾患で、ボトックス注射によりかなりの治療効果が期待できます。ただしこの疾患は根治的には脳外科的な手術も選択のひとつとなりますので、必ず脳外科、神経内科の医師と連絡を取りながら、治療を進めるようにしています」(岡部医師)
これまでに出てきた疾患以外にも、宮城県内唯一の眼科病院として、ほとんどすべての眼科疾患に対応できるようスタッフと設備を備えているのが同院である。たとえば網膜剥離など緊急性の高い疾患に対しては迅速な対応をおこなうとともに、多焦点眼内レンズなど先進的な医療にも対応している。
人的スタッフとしては、常勤医師6名、看護師29名、視能訓練士12名、医療事務職、看護助手、厨房職員など総勢約100名の体制で、患者への対応にあたっている。
「以前より、宮城県内で神経眼科を得意とする施設として活動してきたこともあり、神経眼科疾患、斜視弱視の患者さんが多いのが当院の特徴です。そのため、視能訓練士には神経眼科領域の検査やロービジョン、カウンセリングに経験のある人材になってもらっています。また近年、OCTなど新しい眼科検査機器が増えていますので、視能訓練士の役割はますます重要になってきています」(岡部医師)
このように、こまかなところまで気を配り、できうる限りの医療を提供しようと努力するのが同院の特徴だ。患者の満足につながる医療を現化するため、同院ではHospitality、Heart、Head、Handの4つのHを掲げ、眼科領域における最高水準の医療をもって地域医療に貢献している。

診療を受けるには

初診の場合は電話で予約を取るほうが望ましいが、緊急の場合は予約なしでも受診できる。紹介状は必須ではないが、今までの経過がよりわかるため、あったほうが診療がスムースに進む。初診時の待ち時間は、新患予約を入れておけば受付から30分程度。医師の指名は可能で、岡部医師の手術を受けたい場合、症例によって待機期間がある。白内障で約2ヶ月、緑内障で約2週間、網膜硝子体で網膜剥離など緊急性の高いものを除けば約1ヶ月、その他斜視・眼瞼疾患は約1~2ヶ月で手術を受けられる。ボトックス治療は、外来でおこなっているが、1ヶ月程の待機期間がある。

年間症例数

白内障(眼内レンズ)/約750例、緑内障 /約50例、網膜硝子体/約180例、眼瞼手術/約80例、ボツリヌス治療/約550例

医師のプロフィール

経歴
1979年 東北大学医学部 卒業
1979年 東北大学医学部眼科
1989年 Wills Eye Hospital (Philadelphia) 研究員
1990年 大田西ノ内病院眼科部長
1992年 東北大学眼科講師
1994年 医療法人平成会 理事
2008年 医療法人平成会理事長 平成眼科病院院長
所属学会・認定・資格

日本眼科学会認定専門医、日本眼科学会、日本神経眼科学会評議員、日本眼科手術学会、日本網膜硝子体学会、日本緑内障学会、日本眼内レンズ屈折手術学会、アメリカアカデミー眼科学会(AAO)

予防に心がけたいこと

眼瞼痙攣の原因はわかっていないが、ストレスで悪化することはよく知られている。また眼瞼痙攣の悪化が、精神的ストレスや精神不安定となるという悪循環に至ることも知られているため、精神・身体的にリラックスできる環境を構築するようにすることが大切だ。そして周囲の理解が得難いのがこの病気の特徴。家族や職場で病気を理解し、眼瞼痙攣患者が孤立しないよう配慮する必要がある。ちなみに同じ病気に悩む他の患者と交流することにより、経験を共有しあうのもお勧め。病気に対して前向きになれることで精神的な安心感を得られ、病状の安定につながる。

費用のめやす

眼瞼痙攣は3割負担の場合、約18,000円。