ドクターズガイド

岡田 弘 医師 (おかだひろし)

岡田 弘 (おかだひろし) 医師

獨協医科大学 越谷病院(埼玉県)20病院のクチコミ
泌尿器科
教授

専門

男性不妊、尿路性器がん、尿路感染症、排尿機能

医師の紹介

岡田弘医師は、30年以上にわたり最前線で男性不妊治療を行っているスペシャリストである。
特に無精子症に対する最先端治療であるMD-TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)において、日本で最も症例数が多い。MD-TESEは、精子が存在する精細管を5ミリグラム程度採取するのだが、技術と経験がないと精子のいる場所を特定するのは難しい。岡田医師は、精子の場所を的確に見つけることができ、その手法を若い医師にも教育している。また「射精障害」など現代に特有の男性不妊症のパイオニアでもある。Webサイト『男性不妊バイブル』では、岡田医師自らがブログで様々な情報を発信している。

診療内容

現在、日本では6組に1組のカップルは子供ができなくて悩んでいるといわれる。
不妊症は、2年以上避妊せずに性交渉を続けても妊娠に至らない場合を言う。しかし「最近は晩婚化傾向にあり、避妊せずに性交渉を1年続けても妊娠しない場合は、早めにカップルで産婦人科と泌尿器科を受診し、検査を受ける事をお勧めします」と岡田医師は言う。
不妊症の原因は、男性因子のみのカップルは約20~30%、男女両方に原因があるのが約30~50%といわれており、約半数は男性に不妊原因があることになる。
獨協医科大学越谷病院泌尿器科では男性不妊症の最先端の研究・診断・治療を行っており、精巣から手術用顕微鏡下で精子を取り出す「MD-TESE(顕微鏡下精巣精子採取法)」という治療法では、国内最多の症例数を持つ。また、染色体異常のクラインフェルター症候群の患者に対するMD-TESEは、世界でも症例数が最も多い。
精巣は硬い皮膜(白膜)で覆われ、その中には精細管という精子を作る細い管がギッシリと詰まっている。MD-TESEでは、精子が存在する精細管を5ミリグラム程度採取するが、これは技術と経験がないと精子のいる場所を特定することは難しく、岡田医師は精子の場所を的確に見つけることができる。
「他院で、精子がないと診断された患者さんが遠方からも受診してきます。同科のMD-TESEで約5割の人に精子が見つかっています」(岡田医師)
中でも、非閉塞性無精子症の治療法であるMD-TESEの手術数が多く、現在、日本で行われているMD-TESEの半数近くを担っている。
男性不妊の検査は、不妊原因になる可能性のある過去の病気や生活習慣についての問診からスタートする。約10分間程度のアンケートに記入するのだが、病院ホームページからもダウンロードでき、あらかじめ記入して持参すれば診察時間が短縮できる。次に、内分泌異常や代謝疾患がないか、胸部や腹部の診察を行う。このときに、精子を造っている場所である精巣(睾丸)の診察も行う。精巣の大きさを測定し大きさの異常や、精子を運ぶ管や精巣の血管に異常がないか調べる。次に、精巣超音波検査では、精巣に悪性腫瘍がないか精子の通過する部位に狭いところや詰まっている個所がないかを調べていく。「男性不妊の人は、そうでない人に比べて何倍も精巣がんの人が多いのです」(岡田医師)
また、採血では精子が出来るのに必要なホルモン異常や、染色体異常がないかを調べる。精液検査は他施設で済んでいる場合でも、数回繰り返し行うと言う。
「実際に、他施設で無精子症と診断された方の30%程度に、当院での精液検査で精子が発見されています」(岡田医師)
初めて検査を受ける場合、遠方まで出向くのはと躊躇してしまう人も、アクセスしやすい施設なら受診しやすいと、岡田医師が不妊クリニックに出向いて「男性不妊外来」を担当している。これは神戸大学医学部泌尿器科に在席していた20年以上前から取り組んできたこと。男性不妊を専門とする泌尿器科医の数が非常に少なく、男性不妊のほとんどは、原因を正確に突き止められないケースが多い。そのため、治療の仕様がないと考えられている人にも「適切な治療・診察が行われることで子供が出来る確率は上がります。一人でも多くの人に受診してほしいと願います」(岡田医師)

診療を受けるには

◆獨協医科大学越谷病院泌尿器科 男性不妊外来(精液検査・精巣生検・MD-TESEは木曜の午後)月曜9:00~12:00、木曜9:00~16:30。詳細はHPを参照
◆梅ヶ丘産婦人科 男性不妊外来 水曜19:00~20:30。詳細はHPを参照
◆越田クリニック 男性不妊外来 土曜18:00~20:00。詳細はHPを参照
◆新垣ウィメンズ 男性不妊外来 隔週19:00~20:30。詳細はHPを参照

累積症例数または患者数

我々のグループでの年間新患数は、約2,000名(2013年)。来年度は3,000名に拡大の予定。

年間症例数

男性不妊症: MD-TESE 124例、精索静脈瘤低位結紮術 5例、腹腔鏡下精索静脈瘤結紮術 70例、顕微鏡下精管吻合術 1例(2013年度 同院泌尿器科ならびに関連施設での手術件数)

医師のプロフィール

経歴
1980年3月 神戸大学医学部医学科卒業
1985年3月 神戸大学大学院医学研究科博士課程修了
1980年7月 神戸大学医学部附属病院研修医(泌尿器科)
1985年4月 医誠会冨士原病院 泌尿器科医長
1985年7月 神戸大学医学部附属病院助手(泌尿器科) Research Fellow, Department of Urology, Department of Microbiology and Immunology, New York Medical Collegeも併任(1985年10月~1987年10月)
1989年1月 三木市立三木市民病院 泌尿器科主任医長
1991年8月 神戸大学医学部附属病院助手(泌尿器科)
1992年4月 神戸大学医学部附属病院講師(泌尿器科)
2002年8月 神戸大学医学部助教授(泌尿器科)
2003年10月 帝京大学医学部泌尿器科助教授
2007年4月 獨協医科大学越谷病院泌尿器科主任教授
所属学会・認定・資格

日本泌尿器科学会 (評議員・幹事)、日本不妊学会(評議員・幹事)、日本アンドロロジー学会(評議員・幹事・理事)、日本受精着床学会(評議員・幹事・理事)、泌尿器科遺伝子・細胞解析研究会(評議員)、日本内分泌外科学会(幹事)、日本生殖内分泌学会(幹事)、日本生殖免疫学会(評議員)、日本化学療法学会、日本内視鏡外科学会(評議員)、日本癌学会、日本内分泌学会、日本癌治療学会、日本性機能学会、日本EE学会、日本移植学会、日本排尿機能学会 (評議員・理事)、日本性感染症学会(理事)、日本抗加齢学会(評議員)、日本透析医学会、日本産科婦人科学会
•Member: Society of International Urology
•Member: American Society of Reproductive Medicine
•Member: American Association of Gene Therapy
•Corresponding Member: American Urological Association
•Member: International Continent Society
•Member: European Society of Human Reproduction and Embryology

予防に心がけたいこと

「男性不妊バイブル」を参考にしてください(岡田医師)

費用のめやす

MD-TESE 術前検査代・入院費・手術代・麻酔代を含めて40万円程度

発信メディア(ホームページ、ブログ、Twitter、facebook等)

獨協医科大学越谷病院泌尿器科HP: 
男性不妊バイブル: