ドクターズガイド

山本裕康 医師 (やまもとひろやす)

山本裕康 (やまもとひろやす) 医師

厚木市立病院(神奈川県)
院長 内科

専門

慢性腎臓病 、腎移植、血液浄化療法

医師の紹介

山本裕康医師は慢性腎不全の病態と治療、また腎移植に関する分野を得意としているが、特に腹膜透析、腎移植、副甲状腺インターベンション、閉塞性動脈硬化症に対する細胞移植を用いた血管新生療法、内シャント造設術などに関する研究・実践では、国内でも抜きん出ている。また、日本透析医学会の「慢性血液透析療法ガイドライン」および「腎性貧血ガイドライン」日本臨床腎移植学会の「先行的腎移植ガイドライン」策定作業のほか、透析患者のための講演活動、地域医療改善のためのパネルディスカッションなどにも積極的に参加し未来の医療への架け橋となっている。

診療内容

同院の内科では、現在ネフローゼ症候群をはじめとする腎炎、慢性腎不全保存期における治療、さらに透析治療まで腎臓病をトータルな形で診療している。血液透析に関しては月・水・金の週3回行っており、腹膜透析も受けられるようになっている。
透析については、開始するタイミングの判断が難しいところであるが、この分野をリードしてきた山本医師の判断は的確だ。腎不全の治療には腹膜透析、血液透析、腎移植、この3つの選択肢がある。これまでに多くの患者と接してきた山本医師だからこそ、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと理解しているのだ。
「これしかないのではなく、それぞれの患者さんの状態をよく見て、常に最善の治療を選択していくことが大切です」この厳しい目があるからこそ、患者の状態を見極められる。そして各患者に合わせたピンポイントの治療ができるのだ。そこには、人にはなかなか見えにくい腎臓病というつらい病を背負った患者に対する「一緒に治していこう!」という山本医師の強い思いがある。また、同院は昨年で60周年を数え、新病院の建設にも動き出している。2014年初頭には新病院の中心部門を先行してオープンさせる予定となっており、山本医師は日々患者と向き合いながら、一方で院長として新病院への移行のために駆け回っている。新病院の設立により、患者にとってさらによい環境で病気と向き合えるようになることが期待される。

診療を受けるには

山本医師の外来診療は、同院と東京慈恵会医科大学附属病院腎臓高血圧内科でもうけられる。同院での受診には予約は不要だが、紹介状があれば優先的に診療が受けられる。待ち時間はおおむね1時間程度で指名も可能。慈恵医大での診療は、腎移植および血管新生療法が主体ですべて予約制。

累積症例数または患者数

血液透析用内シャント造設術(再建含む):1,500例以上、腹膜透析カテーテル関連手術:700例以上、血管新生療法:12例、副甲状腺PEIT術:約200例、また約100症例の腎移植に携っている。

医師のプロフィール

経歴
1985年 東京慈恵会医科大学 卒業
1987年 東京慈恵会医科大学第二内科入局
2000年 東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓高血圧内科 診療医長
2002年 東京慈恵会医科大学 内科学講座 講師
2010年 東京慈恵会医科大学 内科学講座 准教授、厚木市立病院 副院長
2011月 厚木市立病院 院長 東京慈恵会医科大学 客員教授(兼務)
2012年 厚木市病院事業管理者 兼 厚木市立病院 院長
所属学会・認定・資格

日本内科学会認定医・指導医、日本腎臓学会専門医・指導医・学術評議員、日本透析医学会専門医・指導医・評議員、日本腹膜透析医学会評議員、日本移植学会移植認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医・評議員 など

予防に心がけたいこと

腎臓病は糖尿病の合併症としても有名であり、透析を導入した患者の4割強が、糖尿病を原因とした腎臓病である。そのため、糖尿病に至らないよう暴飲暴食、あるいは偏食を避け、バランスのとれた食事を摂ること、適度な運動をするなど、健康的な生活を心がけることが大切。また、高血圧が腎機能を更に悪化させるので、減塩食に務めることも重要。注意したいのは、腎臓病はかなり悪化しないと自覚症状が出ないため、定期的に健康診断を受けることが予防につながる。

費用のめやす

慢性腎臓病により腎機能が高度に低下した場合、透析療法が必要になります。透析は、1ヶ月約40~60万円と高額な治療だが、医療費の公的助成制度が確立している。「特定疾病療養受療証」を取得すれば、1ヶ月に1万円 (または2万円)になる。また、腎移植も健康保険が適応され、前述の特定疾病療養制度から医療費も支給を受けることが可能。

発信メディア(ホームページ、ブログ、Twitter、facebook等)

腎臓ネット(腎臓内科医の腎臓移植 第5章:腎臓内科医の腎移植における役割):