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小阪憲司 医師 (こさかけんじ)

小阪憲司 (こさかけんじ) 医師

メディカルケアコートクリニック(神奈川県)
院長 認知症の専門外来・グループホームへの医療サポート

横浜市立大学
名誉教授

専門

アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症などの認知症全般、パーキンソン病

医師の紹介

60年代後半より認知症の臨床や脳病理の研究に携わり、第一線の認知症の臨床医・研究者として高い評価を得ている。レビー小体型認知症の発見者として世界的に知られている。現在は同クニリックの院長として活躍する一方、日本老年精神医学会・日本認知症学会・日本神経精神医学会・日本神経病理学会の名誉会員、レビー小体型認知症研究会・若年認知症研究会の代表世話人、レビー小体型認知症家族を支える会顧問を務める。日本の認知症医療と家族のサポートなどを牽引。また、認知症関連の著作も多く、全国各地で講演・セミナーなども行い、認知症の啓蒙活動に努めている。

診療内容

認知症治療には認知症の正しい診断(特に早期発見・早期診断)と適切な対応(適切な指導と薬剤選択)が欠かせないと小阪医師は言う。一般的に、高齢者の認知症は、アルツハイマー型認知症(約50%)、レビー小体型認知症(約20%)、血管性認知症(約15%)で大部分を占め、これら三疾患が三大認知症と呼ばれる。「アルツハイマー型認知症の根本治療法は現在まだありませんが、認知症の進行を遅くする治療は可能となってきました。そのため、早期発見と早期治療が重要です」(小阪医師)
また、脳血管障害や脳腫瘍その他の身体疾患が原因で起こる認知症は原因疾患を適切に治療すれば回復は可能であり、生活習慣病の予防や適切な治療が重要である。今後、脳血管障害や脳腫瘍その他の身体疾患が原因で起こる認知症の数は、今後減少させていくことが必要と思われる。また、変性性認知症のレビー小体型認知症は小阪医師が世界で初めて発見した認知症で、αシヌクレインというたんぱく質が神経細胞内にたまり認知症を引き起こすが、今のところ原因は十分には分かっていない。この認知症の特徴としては、認知症が明らかになる前から、1)実際には存在していないヒトや小動物が生々しく見える幻視、2)頭がはっきりしている時とボーっとしている時など波がある、3)動作が遅くなったり、前かがみで小股で歩く、などのパーキンソン症状が現れることである。これらへの適切な薬物療法も重要であり、介護者へのこれらの症状のきちんとした説明、本人への心のケアも大切であると小阪医師は説明する。現在、小阪医師が院長を務める同ニリックは「レビー小体型認知症研究会」および「レビー小体型認知症家族を支える会」の中心的な役割も担っており、特にレビー小体型認知症の診療とケアについては指導的なレベルである。さらに連携のとれるグループホームを利用した包括的な患者、家族へのサポートが可能で、医療からケアまで専門的な対応を試みている。

診療を受けるには

受診はすべて予約制(新患についても必ず予約)。初診時にはできるだけ今までかかっていた医療機関からの診療情報を持参。毎週月~金曜まで専門医の外来診療を行っている。小阪医師の外来は、木・金曜で、新患診療は、金曜の午後に行うこともある。

年間症例数

小阪医師個人:約200人/月

医師のプロフィール

経歴
1965年 金沢大学医学部 卒業
1976年 大脳皮質にも多数のレビー小体が出現する認知症を報告。
その後、アルツハイマー病の発見者であるAlzheimerやレビー小体の発見者であるLewyがいたことのあるミュンヘン大学精神医学研究所を前身とするMax-Planck精神医学研究所の客員研究員。同研究所において、ドイツ人の認知症の症例でもレビー小体が認められることを発見し、これがヨーロッパでの初めてのレビー小体型認知症の報告となる。
1980年 レビー小体病という名称を提唱。
1984年 びまん性レビー小体病を提唱。
1991年 横浜市立大学医学部精神医学教室教授就任
1996年 横浜市立大学医学部附属浦舟病院長就任
1999年 横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター精神医療センター長兼務
2003年 横浜市立大学医学部精神医学教室名誉教授、福祉村病院院長および長寿医学研究所顧問に就任。
2005年 聖マリアンナ医学研究所所長に就任。
2007年 横浜ほうゆう病院 院長に就任
2011年 メディカルケアコートクリニック 院長就任 
所属学会・認定・資格

横浜市立大学名誉教授、日本神経精神医学会名誉会員、日本認知症学会名誉会員、日本老年精神医学会名誉会員、 日本神経病理学会名誉会員。レビー小体型認知症研究会代表世話人、若年認知症研究会代表世話人

予防に心がけたいこと

アルツハイマー型認知症 やレビー小体型認知症の根本治療法はまだありませんが、病気の進行を遅らせることは可能となってきました。また、血管性認知症やアルツハイマー型認知症の発病危険因子は明らかになってきており、特に生活習慣病は重要で、これを予防したり治療することが大切です。バランスのとれた食事・規則的な運動・社会参加や趣味活動なども予防には重要です。その他、治療可能な認知症の予防として、脳梗塞・脳出血、クモ膜下出血の予防なども認知症予防につながります。

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