ドクターズガイド

小澤武司 医師 (おざわたけし)

小澤武司 (おざわたけし) 医師

東戸塚こども発達クリニック(神奈川県)
院長 小児科・精神科

専門

発達障害

医師の紹介

横浜市の地域療育センターにおいて、発達精神科医として発達障害を専門に診療を行ってきた経験を生かし、もっと気軽に相談でき、生活に密着した指導が受けられる発達障害の専門クリニックを目指して2008年、同クリニックを開業。発達障害を病気としてではなく、将来に希望が持てる子育てや発達支援の視点で診療をしている。地域の教育や福祉環境に詳しく、相談にはきめこまやかに対応してくれる。保育園医、養護学校の校医、スクールカウンセラーのスーパーバイザーなども務める。

診療内容

同クリニックは発達障害の子どもの専門クリニックである。育児がうまくいかないと悩んでいたり、幼稚園や学校で行動上の問題を指摘された方の相談をはじめ、保健所や医療機関で発達障害の指摘を受けても、どう育てていけばいいのかわからないという方の診断、治療をしている。主に0歳から15歳まで(乳幼児から中学生)の子どもを対象に診察をしているが、継続して成人まで相談することができるのも同クリニックの大きな特徴といえる。小さなクリニックだが待合室は明るく、広いため子どもが寝転がっても安心。おもちゃの貸し出しもしており、診察室ではソファーに掛けてゆったりと話ができる。
発達障害とはどんなものなのか、子どもの心の問題に詳しい小澤医師にうかがってみた。
「発達障害とは子どもが成長していく過程で身につけていく能力が、同年齢の子どもに比較して劣るために、なんらかの不適応があることと定義されます。最近では単なる遅れだけではない「発達のバランスの悪さ」や「発達の不均一さ」から不適応を起こしているものが多いということがわかってきました。ちなみに2004年に施行された発達障害支援法で定義されている発達障害は、こうした発達に偏りがある自閉症、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、学習障害などを指しています。子どもの年齢が幼いと、遅れていても特に困らないということがありますが、このまま大きくなった場合、不適応が生じるかどうかを予測して判断することが必要です」
では、自分の子どもに遅れがあると気づいたときに、親はどうしたらよいのだろうか。一番大切なのは、子どものことをよく知ることだと、小澤医師は語る。
「自分の子がどんなことが得意で、どんなことが苦手なのかを知ることが大切です。発達障害がわかったからといって、なにかしなくてはと焦ったり、あふれる情報に振り回されたりしないこと。そして、じっくりと自分の子どもにあたたかい眼差しを向けることが重要です」
それぞれの子どもの特徴や発達のレベルを知ることによって、どんな関わり方をしたらよいのか、どんな環境をつくってあげたらよいのかを考えることができるのだという。そして、小澤医師はこう付け加えた。
「私自身が発達障害をもつ子どもの父親であり、これからの子どもたちや親御さんに希望が持てる未来を提供したくて、発達障害の臨床をしています。障害ゆえに理解されず、誤解や不当な扱いを受けている子どもたち、子どものことが理解できず苦しんでいる親御さんたちのために少しでもお力になれればと思っています。発達障害のお子さんを育てていくのには難しさもありますが、私をはじめいっしょに考えていくスタッフがいますから、安心して相談していただければと思います」

診療を受けるには

初診は電話で申し込む。予約日時決定後に送られてくる問診票に必要事項を記入して持参。成人の初診は受付ていない。休診日:火曜・水曜、祝日。受診日:月曜・木曜・金曜・土曜・日曜。

医師のプロフィール

経歴
1986年3月 岐阜大学医学部 卒業
2000年9月 横浜市総合リハビリテーションセンター発達精神科医長
2001年4月 横浜市戸塚地域療育センター長
2003年4月 横浜市北部地域療育センター長
2008年5月 東戸塚こども発達クリニック開院
所属学会・認定・資格

日本児童青年精神医学会、発達障害学会、日本小児科学会、日本てんかん学会、日本小児神経学会など

主な著書(編集・共著含む)

『介護職員初任者研修テキスト/障害の理解 知的障害、発達障害、ダウン症』(介護労働安定センター)
『自閉症スペクトラムの医療・療育・教育/家族への支援』(2005年 金芳堂)amazonでみる⇒
『こどものリハビリテーション医学 第2版』(2008年 医学書院)amazonでみる⇒
『リハビリテーション辞典』(2009年 中央法規)amazonでみる⇒
『幼児期の理解と支援: 早期発見と早期からの支援のために(発達障害の臨床的理解と支援)父として医師として』(2012年 金子書房)amazonでみる⇒
『標準リハビリテ―ション医学』(2012年 医学書院)amazonでみる⇒
『ノーマライゼーション7月号 自閉症の早期発見・早期療育システム -『発達リハビリテーション』の見地から-』
『総合リハビリテーション37巻9号 発達障害(1)早期発見・早期介入』

予防に心がけたいこと

幼稚園や学校で行動上の問題を指摘されたり、保健所や医療機関で発達障害の指摘を受けたりしても、どう育てていけばよいのかわからないという人はとても多い。そういう場合はひとりで悩まないで、専門医に相談することが大切。将来への不安や疑問、子どもへの対応のしかたなどの相談にも乗ってくれるはず。

費用のめやす

保険診療を基本としています。保険診療に基づく予約診療をおこなっており、予約診療には保険診療の自己負担分と1回につき予約料3,000円(土日は4,000円)が必要。初診時に本人が受診できない場合の事前相談やセカンドオピニオンは自費診療となるため問い合わせて確認するのが望ましい。