ドクターズガイド

小宮達彦 医師 (こみやたつひこ)

小宮達彦 (こみやたつひこ) 医師

倉敷中央病院(岡山県)16病院のクチコミ
心臓病センター 心臓血管外科
副センター長 主任部長

専門

心臓血管外科(虚血性心疾患、弁膜症、大血管)

医師の紹介

小宮達彦医師は、1985年に同院心臓血管外科に赴任、1990年から2年間フランスに留学した後、倉敷に戻り、1996年に心臓血管外科部長に就任し現在に至る。同科では小宮医師をはじめ3名がフランス、カナダ、アメリカでの臨床トレーニングを経験し、最先端の治療を積極的に導入・実践、循環器内科と緊密に連携を取り、質の高い医療を提供している。24時間体制での緊急手術などが功を奏し、重症患者の救命率も向上した。虚血性心疾患や弁膜症の治療については、中国地方でトップレベルを誇っている。

診療内容

同院心臓血管外科は1980年開設。当初より新生児から高齢者までの心臓・大血管手術に積極的に取り組み、岡山県西部を中心に山陰地方から四国に至るまで、幅広い地域の患者が受診している。小宮医師をはじめ3名がフランス、カナダ、アメリカでの臨床トレーニングを経験し、最先端の治療を積極的に導入・実践。24時間体制での緊急手術などが功を奏し、重症患者の救命率も向上している。また、循環器内科と緊密に連携を取り、質の高い医療を提供。とりわけ虚血性心疾患や弁膜症の治療については、中国地方でトップレベルを誇っている。2005年には、外来、検査、CCU、手術室、病棟が有機的につながった心臓病センターを開設。2010年にはセンター内にハイブリッド手術室も新設され、移動に時間を取られることなく迅速に先進的な治療を展開できる環境が整えられている。

[虚血性心疾患の治療]…狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の治療に対して、体外循環を使用しない心拍動下多枝冠動脈バイパス術(オフポンプ冠動脈バイパス術)を1999年から導入。現在、標準手技としており、待機単独手術の88%に施行している。これにより、従来は手術合併症の危険性が高かった高齢者や腎不全患者、脳血管病変を持つ患者に対しても、安全に手術が行えるようになった。最近5年間の待機的単独冠動脈バイパス術232例の手術死亡率は0.4%。緊急冠動脈バイパス術の成績も近年良好で、過去5年間の単独冠動脈バイパス術29例では死亡ゼロを達成している。
[大動脈疾患の治療]…胸部下行大動脈瘤や胸腹部大動脈瘤に対して、ステントグラフトを積極的に採用している。従来は、左胸を大きく切開して、人工心肺装置を使いながら手術が行われ、患者の身体へのダメージが大きく、合併症のリスクもあった。これに対してステントグラフト治療は鼠径部の小切開のみで行える低侵襲な手術法で、従来の方法では適用が難しかった80歳以上の患者にも勧めることができる。また、大動脈瘤手術で患者の命運をわけるとされる人工血管の吻合部位の止血に対して、新しい吻合方法を開発して国際的にも高い評価を獲得。胸部大動脈瘤の手術の最近5年間の待機的手術395例における手術死亡率は1.0%となっている。
[心臓弁膜症の治療]…心臓弁膜症の治療には、弁をとりかえる「弁置換術」と弁を修復する「弁形成術(大動脈弁形成術)」の2つがある。一般的には弁置換術を基本治療としている医療機関が多いなか、倉敷中央病院では形成に適した大動脈弁を持つ患者やワーファリン不要のメリットを享受できる患者に対して、積極的に大動脈弁形成術を適用。2000年以降の大動脈弁閉鎖不全症298例の手術中、129例(43%)の症例で自己弁温存術式を実施し、国際的に高い評価を得ている。弁膜症手術の手術成績は良好で、単独弁膜症手術過去5年間507例の手術死亡率は1.6%。手術成績の安定により、早期に手術を行えば心機能の悪化を防ぎ、通常人と変わらない寿命が期待できる。また2013年より保険適応となった経皮的大動脈弁置換術(TAVI)の実施施設であり、循環器内科と共同で手術困難な高齢者の手術を行っている。

心臓血管外科を受診するということは、すなわち手術を受けることになる可能性が高い。このため「手術なんて受けない」「心臓手術なんて、もうおしまいだ」などと、受診をためらう人や拒否する人もいる。小宮医師はこうした患者の気持ちに配慮して診察し、ゆっくりと話を聞くことから治療を開始する。その後、病気の状況を理解してもらうために、血管造影検査やCTの結果を見せながら、現在の状況や今後予想されることを説明する。その上で、どのような治療法があるかを説明し、小宮医師が最も適切と考える適切な治療方法を提示するのだ。手術を行う場合はその成功率(危険性)とともに、起こりうる合併症についても説明する。手術の適応の判断については高度の医療知識が必要となるために、どうしても医師の判断に依拠することが多くなる。しかし、小宮医師は「少なくとも30分以上」もかけて丁寧に説明する。「患者さんにとって人生で非常に大切な決断をしなくてはならないことなので、時間をかけて説明する必要があると考えています。本当に手術が必要な状況であれば時間をかけて説明することによって納得していただけると思います」とはいえ、説明を聞いてすぐに手術を受けるかどうか、決断をするのは難しい。そんなときは「ご家族ともう一度相談したり、セカンドオピニオンを求めたりすることも良いことだと思います」と小宮医師。患者と家族の理解と納得を十分に得た上で、治療・手術は進められる。

診療を受けるには

外来診療は月~金曜(火曜を除く)10:00~17:00で小宮医師の担当は月・水曜。紹介状がない場合は、診療予約と初診特定療養費4,150円(税込)が必要になる。

年間症例数

診療科での2013年の年間手術件数は794例。このうち心臓大血管手術は409例。

医師のプロフィール

経歴
1984年3月 京都大学医学部 卒業
1985年4月 倉敷中央病院 心臓血管外科
1990年11月 フランス、マリー・ラングロング病院に留学
1996年4月 倉敷中央病院 心臓血管外科部長
所属学会・認定・資格

日本外科学会専門医、日本胸部外科学会指導医、心臓血管外科専門医・修練指導者

費用のめやす

保険医療なので、費用はどこでもほとんど同じ