ドクターズガイド

奥田龍三 医師 (おくだりゅうぞう)

奥田龍三 (おくだりゅうぞう) 医師

清仁会シミズ病院(京都府)
副院長 整形外科 足の外科センター
センター長

専門

足の外科(スポーツ傷害、関節リウマチを含む)、変形性足関節症、足根骨癒合症、足部変形(麻痺性、リウマチ性)、扁平足、外反母趾、内反小趾、モートン病、足関節靭帯損傷、距骨骨軟骨損傷、足関節・足部疲労骨折、足関節インピンジメント、アキレス腱損傷など

医師の紹介

奥田龍三医師は日本では数少ない足の外科の専門医として30年にわたって診療を行っている。これまでに3,500例以上の足の外科手術数を誇り、豊富で確かな臨床実績は本邦のみならず海外においても評価が高い。
現在では日本の足の外科をリードする立場にあり、日本足の外科学会理事や日本靴医学会理事、そして第36回日本足の外科学会会長(2011年)と第30回日本靴医学会会長(2016年)を務める。
整形外科手術はすべてシミズ病院グループの1つである洛西シミズ病院にて行われている。手術件数は年間900件を超え、そのうち足の外科手術は140件程度となっている。特に外反母趾やリウマチ性足部変形に対する矯正術(800件以上)、スポーツ選手などの足関節傷害に対する靭帯再建術(300件以上)や足関節鏡視下手術(300件以上)の成績は世界のトップレベルにあり、患者の成績に対する満足度も高い。2014年からは外反母趾の見学施設としてVisitation Centerを開設し、全国から外反母趾に関心のある整形外科医を募集してセミナー、手術見学ならびに症例検討を定期的に行い、外反母趾診療の発展と普及に努めている。 *( )内件数は累積手術件数。

「最新の情報に基づいたインフォームド・コンセントを行い、患者の手術に対する期待に充分応えられるような質の高い医療を提供したい」(奥田医師)
同時に外科医の心がけとして、常に手術手技と成績の向上をはかっていくことの重要性を示唆している。

診療内容

有痛性外反母趾に対しては、はじめに保存療法を行い、症状の改善が得られなかった場合に手術療法を選択している。保存療法としては履物の指導、足部の運動療法、足底挿板などの装具療法を行っている。手術療法では、外反母趾変形の程度により術式を使い分けている。軽度の変形では手術侵襲が小さく、早期に社会復帰やスポーツ活動できる第1中足骨遠位での骨切り術(chevron法)を選択している。中等度から重度変形では良好な変形矯正を獲得するために第1中足骨近位骨切り術(Mann変法)を選択している。さらに難易度の高い手術となるリスフラン関節症、第2MTP関節脱臼、内反小趾または槌趾変形を伴った外反母趾に対しても積極的に外反母趾手術と同時に治療し、患者満足度の向上を目指している。
これまで関節リウマチによる重度な外反母趾に対しては、関節破壊の進行という観点から母趾機能が損なわれる母趾MTP関節固定術が行われていた。しかし近年、関節リウマチに対する薬物療法の進歩により、関節破壊の進行が抑制できるようなった。そのため同院では、いち早く母趾MTP関節を温存する術式を選択し、除痛や変形矯正のみならず足趾の機能改善も目指している。
外反母趾手術では術後の変形再発が比較的高く、これが成績不良の主な要因であった。そこで同院ではこの変形再発の危険因子をX線学的に調査し、これまで種々の危険因子を明らかにし、海外雑誌に報告してきた。そしてこれらの研究成果を踏まえて、2007年に術式の改良を行った。その結果、変形再発の頻度は低下し、手術成績も向上している。

診療を受けるには

シミズ病院(月曜の午前、金曜の午後)と洛西シミズ病院(木曜の午前)にて診療を担当、詳細は病院HPを参照

累積症例数または患者数

外反母趾矯正術:600件以上、足部・足関節の関節固定術:350件以上、足関節靭帯再建術:300件以上、足部・足関節の関節形成術:350件以上、足関節鏡検査および鏡視下手術:350件以上 その他

年間症例数

同院整形外科年間手術件数:約900件、うち個人の手術件数:約140件

医師のプロフィール

経歴
1982年3月 大阪医科大学 卒業
1982年6月 大阪医科大学整形外科学教室入局、臨床研修開始
1984年6月 大阪医科大学専攻医
1993年4月 大阪医科大学助手
1997年6月 大阪医科大学学内講師
2000年3月 大阪医科大学講師
2006年9月 大阪医科大学診療准教授
2013年5月 清仁会シミズ病院副院長、足の外科センター長、大阪医科大学非常勤講師
現在に至る
所属学会・認定・資格

【所属学会】
国際学会…International Federation of Foot and Ankle Society (IFFAS)、American Orthopaedic Foot and Ankle Society (AOFAS)、American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS)
国内学会…日本整形外科学会、日本足の外科学会、日本靴医学会、日本整形外科スポーツ医学会、日本骨折治療学会、日本創外固定・骨延長学会、中部日本整形外科災害外科学会、日本フットケア学会

【役職】
日本足の外科学会理事(第36回日本足の外科学会会長,2011年)、日本靴医学会理事(第30回日本靴医学会会長,2016年)、日本骨折治療学会評議員、中部日本整形外科災害外科評議員、近畿足の外科症例検討会世話人、関西臨床スポーツ医・科学学研究会幹事、Editorial Board of Journal of Orthopaedic Science

【資格】
日本整形外科学会専門医、日本整形外科認定リウマチ医、日本整形外科運動器リハビリテーション医

主な著書(編集・共著含む)

『今日の整形外科治療指針 第7版』(2016年 医学書院)amazonでみる⇒
「Monthly Book Orthopaedics 外反母趾の治療 最前線」(2016年 全日本病院出版会)
『外反母趾の低侵襲治療 (整形外科最小侵襲手術ジャーナル)』(2015年 全日本病院出版会)amazonでみる⇒
『下肢臨床症候の診かた・考え方』(2015年 南山堂)amazonでみる⇒
『今日の治療指針 2015年版[ポケット判](私はこう治療している)』(2015年 医学書院)amazonでみる⇒
『ロコモティブシンドローム』(2012年メディカルレビュー社)amazonでみる⇒
『運動器診療 最新ガイドライン』(2012年 総合医学社)amazonでみる⇒
『スポーツ整形外科』(2011年 南江堂)amazonでみる⇒
『足関節鏡下手術』(2011年 文光堂)amazonでみる⇒
『今日の整形外科治療指針』(2010年 医学書院)amazonでみる⇒
『絵でみる最新足診療エッセンシャルガイド』(2010年 全日本病院出版会)amazonでみる⇒
『見てまなぶ整形外科看護 スタンダードテキスト』(2010年メディカ出版)amazonでみる⇒
『外反母趾 診療ガイドライン』(2008年 南江堂)amazonでみる⇒
『OS NOW Instruction No.8 スポーツによる膝・足関節靭帯損傷の治療』(2008年メジカルビュー社)amazonでみる⇒
『最新整形外科学体系』(2008年 中山書店)amazonでみる⇒
『Monthly Book Orthopaedics 足の疾患ー私の外来診療のコツー』(2007年 全日本病院出版会)
『足の外科の要点と盲点』(2006年 文光堂)amazonでみる⇒

予防に心がけたいこと

内的要因には遺伝と性があげられる。近親に外反母趾の方がおり、女性であれば外反母趾発生の危険が高くなる。外的要因には靴、特に靴先(toe-box)が狭く、ヒールの高い靴がある。外反母趾発生や増悪の予防には、ヒールが高く、足先を締め付けるような履物を避ける、あるいは履く時間をできるだけ短縮することに心がけるとよい。また足趾の筋力強化を目的とした外反母趾体操、ストレッチも有効である。しかし、外反母趾変形が進行し、疼痛などの症状が改善しない場合には、専門医に相談することをおすすめする。

費用のめやす

外反母趾手術は保険適応であり、その費用は約40万円(3-4週間の入院)。

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日本足の外科学会HP: