ドクターズガイド

天野雄一 医師 (あまのゆういち)

天野雄一 (あまのゆういち) 医師

社会医療法人財団 石心会 川崎幸クリニック(神奈川県)
心療内科

専門

心身症、うつ病、過敏性腸症候群

医師の紹介

天野雄一医師は心身医学に関する幅広い分野の論文・学会発表を行うほか「摂食障害と高機能高汎性発達障害の関連性」「プライマリーケアにおけるうつ病・うつ状態の診療実態」等の研究を行う。治療ではバイオフィードバック療法や自律訓練法などのリラクセーション技法を、適応に応じて導入。過敏性腸症候群に対しては薬を適切に調整したうえで、症状を受け入れ、上手く付き合うためのストレス・マネジメントの方法を患者とともに考える。

診療内容

消化器系の一般検査(尿検査・糞便検査・血液検査・腹部レントゲンなど)を通して身体疾患のチェックを行ったあと、具体的な診察に入る。「より良い日常生活が行えるように、患者さん個々の症状にあわせて治療を行っていきます」と天野医師は語る。
治療は生活指導・薬物療法・心理療法などを組み合わせて行う。
薬物療法では身体疾患や身体症状に対する薬物のほか、抗不安薬・抗うつ薬などの精神面に作用する薬物を使用。
心理療法では一般心理療法のほかに、認知行動療法や交流分析などのさまざまな治療法を行ってゆく。
「心療内科を訪れる過敏性腸症候群の患者さんは、すでに消化器内科でもらった治療薬を飲んでいることが多いのですが、ライフスタイルや考え方のクセが元のままでは、結局同じことを繰り返してしまいます。そればかりか、せっかく、ストレスを表現していた腹痛や下痢を薬で抑えると、ますます無理をして、頭痛や胃の痛みなど他の症状が現れることもあります」と天野医師。
過敏性腸症候群に対しては、薬を適切に調整したうえで「自分の症状を受け入れ、症状と上手くつきあっていくストレス・マネジメントの方法を一緒に考えていく」という治療法を重視しているという。
ひと口にストレス・マネジメントといってもさまざまな方法があるが、まずはストレスをはっきり認識することが大切。具体的には「自分の症状が、どういう状況や出来事でひどくなるのか」を評価し、そのうえで「避けられるストレスであれば避ける方法」「避けられないストレスであれば、自分が楽になる考え方や発散の仕方」を探ってゆく。この過程で「ああ、自分は無理をしていたのだ」と気づく人も多く、実はそれだけでも十分な進歩なのだそう。「ストレス社会の現代では、時に自分を許してあげることも必要。無理をせず、ゆっくりしたペースで歩みながら、過敏性腸症候群といった“身体からの警告”をむしろ上手く利用して、休めるようになればしめたものです」(天野医師)
美味しい食事や適度な運動といった良い習慣を取り入れ「生活全体の質を上げる」ことで、結果的に症状が軽くなることも期待されるという。

診療を受けるには

天野医師は、月曜~金曜まで診療を行っている。予約制の為、事前予約が必要。

累積症例数または患者数

200~300人程度

年間症例数

3,000~3,500人(天野医師が担当する外来のおおよその延べ人数)

医師のプロフィール

経歴
1998年 東邦大学医学部 卒業
2007年 東邦大学医学部心身医学講座助教
2016年7月 川崎幸クリニック 心療内科
所属学会・認定・資格

日本心身医学会専門医・代議員、日本頭痛学会、日本不安障害学会、日本心療内科学会専門医

予防に心がけたいこと

以下、代表的なストレス・マネジメント方法を紹介する。
1)ある出来事が発生したとき、「その出来事は自分にとってどういうものか?」を評価する
1.無関係(自分の健康・幸せに関係がない)
2.良性(自分の健康・幸せを上向かせる出来事)
3.ストレスフル(有害:身体や精神に実際にダメージを受けた。脅威:害が予想されるが、対応を準備できる。挑戦:困難を克服できる自信がある)
2)3.の場合「その出来事に対処するにはどうしたらいいか」を考える。
1.悩みや状況を誰かに相談、協力してもらい、実際に解決する
2.友達に話して気持ちを落ち着かせる
方法はいろいろあるが「その方法が実際にできるか」「実際に行うことでストレスを軽減できるか」といった自分の健康と幸せに役立つ方法を、根気強く探していくことが大事。

費用のめやす

すべて保険診療内。心療内科での入院病棟は入院費に加え、1日当たり5,000円程度の差額費用が必要(大部屋の場合)。