ドクターズガイド

大久保信治 医師 (おおくぼしんじ)

大久保信治 (おおくぼしんじ) 医師

おおくぼ脳脊椎クリニック(茨城県)
院長 脳神経外科

専門

脳血管障害、脊椎脊髄疾患(腰椎椎間板ヘルニア、頸椎椎間板ヘルニアなど)

医師の紹介

大久保信治医師は、局所麻酔下で行う「経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(PELD)」を得意とする。PELDは近年、国内の医療機関で導入され始めた特殊な内視鏡を用いた新しい手術法で、従来の方法に比べて身体の負担が小さく、入院期間も短くて済む。大久保医師は韓国Wooridul病院に短期病学し、さらに帝京大学溝の口病院・整形外科教授の出沢明医師が主催するPED研究会に所属。脳神経外科領域ではPELDの草分け的存在である。

2017年4月よりおおくぼ脳脊椎クリニックを開業、クリニックでは、脳卒中(脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血など)などの脳血管障害をはじめ、脊椎脊髄疾患(腰椎椎間板ヘルニア、頚椎椎間板ヘルニアなど)の治療に力を入れている。また、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の診療にも対応し、脳卒中予防へとつなげている。

診療内容

手足のしびれといったはっきりとした症状のほか、頭痛、肩こり、腰痛などは、背骨(脊椎)の病気やケガが原因していることが少なくない。また、まれに血管障害、奇形、腫瘍、炎症疾患などを伴うこともある。背骨(脊椎)の主な病気やケガは、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症、頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)、胸腰椎圧迫骨折、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症など、多岐にわたる。石岡循環器科脳神経外科病院では、しびれやまひ、歩行困難などの症状がある患者を対象に、脳神経外科内に脊椎・脊髄専門外来を開設し、さまざまな病気・ケガの治療に当たっている。治療は、問診による神経症状の確認に加えて、MRIやCT、単純レントゲン撮影など、できるだけ身体への負担が少ない検査を駆使して、できるだけ早く診断。一人ひとりの症状に合わせて治療法を決定している。手術の適応が考えられる場合には、本当に手術が必要かどうか、期待する効果を得られるかどうかなどを厳密に検討する。その上で、顕微鏡、内視鏡などを用いた、可能な限り身体に優しく安全で、かつより確実性が高い方法で施行される。
「腰椎椎間板ヘルニア」は、背骨をつなぎ、クッションの役目をしている腰部の椎間板が後方へ突出した状態。神経根が圧迫されると腰痛、下肢痛、下肢のしびれが現れるほか、突出が大きい場合には膀胱直腸障害(排尿排便障害)が出るケースもある。同院では、腰椎椎間板ヘルニアの手術において、局所麻酔下で行う「経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(PELD)」が適用可能だ。特別な内視鏡を使って、椎間板の後側方から突出した椎間板を直接取り出す方法で、手術創が小さくて済み(6mm程度)、術後の痛みが少ない。手術直後から歩くことができ、日帰りまたは1泊2日で施行できる。欧米諸国では10年以上の歴史がある手術法だが、国内で導入している医療機関はまだ少なく、内視鏡を見ながら神経を除けて摘出を行う医師には高い技術が要求される。大久保医師はPELDを研究する「日本PED研究会」に所属し、同院はPELDが施行できる施設に認定されているので安心できる。また、一部の頸椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対しても対応可能だ。
一方、「腰椎すべり症」は、上下の椎間板が前後にずれている状態で、変性すべり症と分離すべり症の2種類がある。変性すべり症は、加齢による椎間板の変性に伴ってその周囲の靱帯や椎間関節が影響を受けて発症し、中年以降の女性に多く見られる。これに対して分離すべり症は、発育期に起こる疲労骨折の一種で、成長軟骨板がずれて発症する。主な症状は腰痛、下肢痛、下肢のしびれ、下肢の筋力低下などで、まれに膀胱直腸障害が起こることもある。同院では腰椎すべり症の手術について、SEXTANT ADVANCEというシステムを用いた「経皮的後方固定術を併用したPLIF(後方椎体間固定術)」を実施。傷が小さくて済み、手術時間が短い、出血が少ない、感染症のリスクが小さい、手術翌日より歩けるなど、さまざまなメリットがある。また、骨粗しょう症に由来する脊椎の骨折「 胸腰椎圧迫骨折」については、局所麻酔をして骨髄にセメントを注入する「経皮的椎体形成術(PVP)」を行っている。高齢者に多く、寝たきりになるなど生活の質を著しく低下させ症状なので、身体への負担をできるだけ小さくでき、短時間で処置できる同法は注目される。

診療を受けるには

休診日は、木曜・日曜・祝日。

医師のプロフィール

経歴
1991年3月 山梨医科大学 卒業
1991年4月 山梨医科大学附属病院 脳神経外科
1992年1月 山梨県立中央病院
1992年10月 山梨医科大学附属病院
1994年4月 上野原町立病院
1995年4月 弥生病院
1998年4月 前橋脳神経外科病院
1999年4月 那須脳神経外科病院
2002年5月 札幌麻生病院(北海道大学脳神経外科に脊椎脊髄外科手術研修の為国内留学)
2002年10月 磐田脳神経外科病院
2005年10月 磐田市立総合病院
2006年2月 石岡循環器科脳神経外科病院
2017年4月 おおくぼ脳脊椎クリニック 開業 院長
所属学会・認定・資格

日本脳神経外科学会専門医、日本脊髄外科認定医、日本PED研究会会員、日本脊椎脊髄病学会会員、日本神経内視鏡学会会員

予防に心がけたいこと

腰椎椎間板ヘルニアを予防するためには、悪い姿勢をとったり、同じ姿勢を長時間続けたりしないこと。特に前屈み、中腰の姿勢は、腰に大きな負担をかけるので要注意。仕事で1日中デスクに向かうような人は、意識して席を立ち、筋肉をほぐすストレッチなどを。適度な運動と栄養バランスのよい食事を心がけ、体重オーバーにならないように気をつけることも大切だ。