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塩入俊樹 医師 (しおいりとしき)

塩入俊樹 (しおいりとしき) 医師

岐阜大学医学部附属病院(岐阜県)6病院のクチコミ
精神神経科
科長、教授

専門

パニック障害、不安障害、気分障害、脳機能画像、自律神経検査、自殺予防、災害精神医学

医師の紹介

塩入俊樹医師は、母校の滋賀医科大学にて1990年代初頭よりパニック障害の臨床研究に従事し、わが国で初めて多数例のパニック障害の詳細な報告を行った。その後、カリフォルニア大学アーバイン校に留学し、脳機能画像や分子生物学等について学び、臨床研究を行う。帰国後、新潟大学医学部精神医学講座にて講師、准教授を経て、2008年6月から現職。同院精神神経科では、パニック障害を中心とした不安障害・うつ病などの気分障害に対し、抗うつ剤や抗不安剤を主とした「薬物療法」や、発作に対する考え方を変化させ、発作への抵抗力を高める「認知行動療法」などの「精神療法」を含めた統合的治療を行っている。
うつ病では、アメリカの診断基準であるDSMを基に、擬うつ病を見抜きやすくした独自の問診票「<こころの状態>チェックリスト」を作成し希望者に配布している。

診療内容

1875年以来の歴史と伝統を誇る、同院精神神経科では、初代の教授以来、一貫して臨床を重視した研究を目指してきた。その良い伝統を生かしつつ、最新の神経科学(ニューロサイエンス)の様々な手法を取り入れ、独創性に富んだ、患者のための研究を行い、さらなる発展を目指している。「まず、臨床ありき」を大切にしながら、患者と共に『現代病』とも言えるこころの病の治療を行っている。
塩入医師は、患者に対し「自分が患者の立場なら、どうして欲しいかをまず考えます。次に、患者さんが自分の親兄弟、親戚だったらと思って接します」と言う。また、精神科の学生達にいつも言う言葉でもある。
自分の母親だったら、父親だったら…。自分が患者になりきるから「こうしたいでしょ」「ああしたいでしょ」とわかることもある。客観的な検査値のほとんどない精神科では、まず信用してもらうことから始まると言う。
精神科の治療は、薬の治療と薬以外の治療の2通りあるが、多くの場合併用されている。
塩入医師は「原則、薬は処方しません」と言う。まずは薬を使わずに壁を乗り越えるための努力を後押しする。「もちろん症状によっては、薬が必要な場合、処方しています。要らない薬を飲むことはないし、危ない副作用にも遭遇しなくてすみます」(塩入医師)
うつ病では、独自の問診票「<こころの状態>チェックリスト」を作って希望者に配布している。これは、アメリカの診断基準であるDSMを基に、さらに細かくし擬うつ病を見抜きやすくしたものである。
「たまたま、私のところに来てくれたのは何かの縁ですから」患者との一期一会を大切にしたいと語る。

診療を受けるには

病状の経過の把握や診療を迅速・的確に行うためには紹介状があると望ましい。再診は予約制。
予約診療で、待ち時間は0~120分とまちまち。原則、予約の際に伝えれば、指名の医師の診察は可能。ただし、担当医師の診察曜日は固定されているので、自由な曜日に指名の先生の診察は受けられない。
塩入医師の診察は、予約が空いていれば、待機期間がほとんどないこともある。

年間症例数

同科での年間入院患者数は、300名くらい

医師のプロフィール

経歴
1987年3月 滋賀医科大学医学部医学科 卒業
1991年3月 滋賀医科大学大学院医学研究科卒業
1991年4月 滋賀医科大学医学部附属病院助手
1996年3月~1998年10月 日本学術振興会海外派遣研究員(COE)としてカリフォルニア大学アーバイン校精神医学講座留学
1998年11月 新潟大学医学部附属病院助手
1999年7月 同上 講師
2000年8月 新潟大学医学部精神医学講座助教授
2008年6月 岐阜大学大学院医学系研究科神経統御学講座精神病理学分野教授
所属学会・認定・資格

日本生物学的精神医学会(評議員)、日本精神科診断学会(評議員)、日本統合失調症学会(評議員)、日本不安障害学会(評議員)、日本うつ病学会(評議員)など

予防に心がけたいこと

規則正しい生活をすることや、暴飲、暴食等一般的に身体に悪いと言われるものはなるべく避け、適切な運動を定期的に行う。また、ストレスを発散するために、悩みを離せる相手の存在や趣味等も重要です。