ドクターズガイド

吉村紳一 医師 (よしむらしんいち)

吉村紳一 (よしむらしんいち) 医師

兵庫医科大学病院(兵庫県)
脳神経外科
主任教授 診療部長 脳卒中センター長(兼任)

専門

脳神経外科疾患全般 脳血管内治療および脳神経外科手術

医師の紹介

吉村紳一医師は、岐阜大学医学部や国立循環器病センターで臨床を学んだ後、ハーバード大学に留学し神経再生の研究を行った。その後、チューリッヒ大学にも留学し、世界トップレベルの脳外科手術を学ぶ機会も得た。これらの経験を活かして、患者さんと共に日々脳の病気と闘っており、これまで約4,000件以上の脳神経外科疾患を手掛け、良好な成績を収めている。
最近では、従来の治療で救えない患者さんのために再生医療などの新治療法開発のための研究にも力を入れている。
吉村医師は、カテーテルで行なう脳血管内治療とメスで行なう脳外科手術の両方を手掛ける「二刀流」医師である。兵庫医科大学病院には手術室の中にカテーテル治療用の機器を備えた「ハイブリッド手術室」があり、それを駆使して両方を組み合わせた治療も可能で、全国から多くの患者さんが受診する。また、次世代を担う若手医師の育成にも力を注いでいる。

診療内容

同院脳神経外科は、脳血管障害:脳梗塞・くも膜下出血・脳内出血といった脳卒中と、未破裂脳動脈瘤、頚動脈狭窄症、もやもや病、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、海綿状血管腫など、すべての脳血管障害の外科的治療に7名の脳血管治療専門医(うち指導医2名)が24時間体制で対応している。未破裂脳動脈瘤の治療や超急性期脳梗塞に対するカテーテル治療は、国内トップレベルの経験を有し、特に大型脳動脈瘤に対する「フローダイバーター留置術」を積極的に行っている。フローダイバーターとは、目の細かいメッシュの筒を用いることで切らずに根治できる治療器具で、この器具を動脈瘤のある根元の血管に留置するだけで、徐々に動脈瘤が縮小していくという画期的な治療法である。ただし、この器具は脳血管内治療の経験豊富な医師しか使用することができず医師が限定されており、吉村医師は日本でもトップクラスの治療医である。また、この治療は限られた病院でしか対応ができないため、全国から患者さんが同院に来院する。

吉村医師は「脳卒中のほとんどは予防が可能なのです」と言う。吉村医師が考案した【脳卒中をやっつけろ五か条】がある。それは、「1. 敵を知り、2. 己を知れ、3. 危うきを避け、4. 薬を煎じ、5. 術を使え」の5つから成り、具体的には「1. 脳卒中のことを理解し、2. MRI検査など自分の体を調べること、3. 脳卒中になりやすい因子を避け、4,5. 薬や手術などで予防する」というものである。脳卒中を避けるためには、患者さんやその家族にも知識が必要であると考え、10年以上前からブログ「脳卒中をやっつけろ!」で情報を発信しており、2018年3月には脳卒中予防に関する情報をわかりやすくまとめた書籍「脳卒中をやっつけろ!」も出版した。

診療を受けるには

紹介状がない場合は、初診の保険外併用療養費として、初診料とは別に、費用が必要となる。吉村医師の外来診療は、火曜・木曜・金曜の午前。都合により休診になる場合があるので、詳細は病院ホームページを参照。

その他、松本脳神経外科クリニック:第1火曜 14:00~17:00  第2・第4木曜 14:00~17:00 電話で予約の上、受診:http://clinic-matsumoto.com/
大垣徳洲会病院:https://www.ogaki.tokushukai.or.jp/
横浜新都市脳神経外科病院: https://www.yokohama-shintoshi.jp/

累積症例数または患者数

手術件数は、約4,000件

年間症例数

2017年の手術件数は、742件(兵庫医科大学脳神経外科)

医師のプロフィール

経歴
1963年 岐阜県生まれ
1989年 岐阜大学医学部卒業 、同大学脳神経外科学教室に入局
1992年 国立循環器病センター脳神経外科
1995年 岐阜大学大学院 脳神経外科
1999年 ハーバード大学マサチューセッツ総合病院脳卒中研究室
2000年 スイス・チューリヒ大学脳神経外科臨床研修員
2004年 岐阜大学大学院医学系研究科 助教授
2013年 兵庫医科大学脳神経外科 主任教授
2014年 兵庫医科大学 脳卒中センター長(兼任)
所属学会・認定・資格

医学博士、日本脳神経外科学会専門医・指導医、 日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・評議員、日本脳卒中の外科学会技術指導医、日本脳循環代謝学会評議員

2016年 日本脳神経外科コングレス 学会長
2016年 日本脳神経血管内治療学会 学会長
Mt. Fuji Workshop on CVD: 運営委員(2015 年会長)

【受賞】
2002年 日本脳神経外科学会奨励賞
2005年 日本脳神経外傷学会牧野賞
2010年 日本頸部脳血管治療学会学術総会賞
2010年 日本脳神経血管内治療学会論文賞
2018年 公益信託美原脳血管障害研究振興基金 美原賞

主な著書(編集・共著含む)

『脳卒中をやっつけろ!』(2018年 三輪書店)amazonでみる⇒
『Advanced脳血管内治療?一歩上の治療を目指して (新NS NOW 11)』(2017年メジカルビュー社)amazonでみる⇒
『安心の脳動脈瘤治療 ー手術をしないカテーテル治療の最前線ー (希望の最新医療シリーズ)』(2016年 桜の花出版)amazonでみる⇒
『脳血管内治療トラブルシューティング-脳虚血編-』(2015年 診断と治療社)amazonでみる⇒
『チーム力Up 脳血管内治療?カテーテルスタッフの必須知識』(2015年メジカルビュー社)amazonでみる⇒
『脳神経外科の手術看護パーフェクトマニュアル: 解剖から主要手術の看護のポイントまで!』(2015年メディカ出版)amazonでみる⇒
『脳血管内治療トラブルシューティング-脳動脈瘤編-』(2014年 診断と治療社)amazonでみる⇒

【論文】
1: Yoshimura S, Uchida K, Daimon T, Takashima R, Kimura K, Morimoto T; ASSORT Trial Investigator. Randomized Controlled Trial of Early Versus Delayed Statin Therapy in Patients With Acute Ischemic Stroke: ASSORT Trial (Administration of Statin on Acute Ischemic Stroke Patient). Stroke. 2017;48:3057-3063.
2: Yoshimura S. Japanese Congress of Neurological Surgeons Presidential Address-Treatment of Carotid Artery Stenosis Based on Plaque Imaging. Neurosurgery. 2017;64(CN_suppl_1):129-133.
3: Yamada K, Yoshimura S, Shirakawa M, Uchida K, Maruyama F, Nakahara S, Nishida S, Iwamoto Y, Sato Y, Kawasaki M. High intensity signal in the plaque on routine 3D-TOF MRA is associated with ischemic stroke in the patients with low-grade carotid stenosis. J Neurol Sci. 2018;385:164-167.
4: Yamada K, Yoshimura S, Miura M, Kanamaru T, Shindo S, Uchida K, Shirakawa M, Shibuya M, Imanaka T, Ishihara M, Masuyama T, Ishikura R, Kawasaki M. Potential of New-Generation Double-Layer Micromesh Stent for Carotid Artery Stenting in Patients with Unstable Plaque: A Preliminary Result Using OFDI Analysis. World Neurosurg. 2017;105:321-326.
5: Takagi T, Yoshimura S, Sakuma R, Nakano-Doi A, Matsuyama T, Nakagomi T. Novel Regenerative Therapies Based on Regionally Induced Multipotent Stem Cells in Post-Stroke Brains: Their Origin, Characterization, and Perspective. Transl Stroke Res. 2017;8:515-528.
6: Shirakawa M, Yoshimura S, Uchida K, Shindo S, Yamada K, Kuroda J, Takagi T, Takada Y, Ishikura R. Relationship between Hemorrhagic Complications and Target Vessels in Acute Thrombectomy. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2017;26:1732-1738.
7: Tatebayashi K, Tanaka Y, Nakano-Doi A, Sakuma R, Kamachi S, Shirakawa M, Uchida K, Kageyama H, Takagi T, Yoshimura S, Matsuyama T, Nakagomi T. Identification of Multipotent Stem Cells in Human Brain Tissue Following Stroke. Stem Cells Dev. 2017;26:787-797.

予防に心がけたいこと

健康管理に努めること。脳ドックを受けること。

費用のめやす

保険診療(詳細は病院ホームページ参照)

発信メディア(ホームページ、ブログ、Twitter、facebook等)

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