ドクターズガイド

吉岡成人 医師 (よしおかなりひと)

吉岡成人 (よしおかなりひと) 医師

NTT東日本札幌病院(北海道)16病院のクチコミ
糖尿病内分泌内科
内科診療部長、糖尿病内分泌内科部長

専門

糖尿病

医師の紹介

糖尿病治療30年余とキャリアは長い。「血糖値」を管理することは糖尿病の治療にとって重要ではあるが「血糖値」に異常をきたす背景となっているものを見逃さないことが重要であると考えている。糖尿病であってもできる限り患者の「自由度」を高く保つように心掛けて治療にあたっている。生活習慣を改善し、長期間に渡って合併症を防ぐためには、患者が主体となって治療を継続することが大切であると考え、患者の話を聞き「ここはこう変えられないか」と改善点を探してアプローチしていく。薬物治療についても患者の意見を尊重しつつ薬剤を選択している。

診療内容

「日本はまさに糖尿病列島。患者さんは1,000万に迫る勢いで増加し、成人の3人に一人は糖尿病またはその予備軍です」と吉岡医師は言う。さらに「1,000人の糖尿病患者のうち、1年間で10人が心筋梗塞や狭心症をひきおこすことが報告されています」と指摘。糖尿病はいまや国民病の感さえあるのだ。
糖尿病には1型と2型があるが、70年代後半から急激に増えているのがインスリン(膵臓から出される消化液)の作用低下が要因である2型だ。「原因は食生活の変化により動物性の脂質や果糖などの単純糖質を取ることが増えてきたことと、自動車保有や交通機関の整備による運動不足」と吉岡医師は話す。
ゆえに治療の基本は生活習慣の改善にある。「バランスのよい食事と運動が大切です。食事療法としては摂取エネルギーを少し控えて、タンパク質、脂質、単純糖質をバランスよく摂取することが重要です。エネルギーの約5~6割を炭水化物、その残りを脂質とタンパク質で分ける食事をめざしましょう。そして、とにかく体をよく動かすこと。毎日の生活をアクティブにと心がけ、歩くこと、階段を使うことからはじめてください。ジムに通うのもいいでしょう」。食事療法と運動療法を続けても、血糖値のコントロール目標が達せられないときには、薬物療法がとられるようになる。「経口薬としては現在ビグアナイド薬、SU薬、グリニド薬、α―グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬、DPP-4薬、SGLT-2阻害薬の7種類の薬が用いられています。このうち2~3種類を組み合わせても効果が得られない場合にインスリン製剤の注射を考えます」と言う。ただ、経口薬を用いず、早い段階からインスリン製剤を使用したほうがいい場合もある。「糖尿病は長期にわたって管理をしなくてはいけない病気です。治療を中断してしまうことで、合併症の早期のサインを見逃してしまうことも少なくありません。治療を継続するためには、患者さんが中心となった医療が大切です。あれをしてはいけない、これをしなさいと医師から押しつけるのではなく、患者さんと話をしながら、ここはこういう風に変えられないかと問題点を探し出してアドバイスをするようにしています」という。
糖尿病は一生つきあわなければならない病気でもある。期間が長くなると網膜症や腎不全、神経障害、動脈硬化など、深刻な合併症を起こしやすくなる。信頼の置ける主治医をみつけることが治療の第1歩かもしれない。

診療を受けるには

吉岡医師の診療は、火曜・水曜・木曜の午前。原則として予約診療のみ。要紹介状。
同院地域連携室を介してかかりつけの医療機関から事前に予約をすることが望ましい。

年間症例数

外来患者数:のべ17,545人(2011年)。入院患者数:217人(2011年)。

医師のプロフィール

経歴
1981年3月 北海道大学医学部 卒業
1981年4月 聖路加国際病院内科レジデント
1985年4月 自治医科大学病院内分泌代謝科助手
1988年6月 聖路加国際病院内科医幹
1991年4月 朝日生命糖尿病研究所主任研究員
1994年10月 市立札幌病院第一内科副医長
1999年4月 市立札幌病院内分泌代謝内科医長
2002年11月 北海道大学付属病院第二内科講師
2003年12月 北海道大学大学院医学研究科病態内科学講座・第二内科助教授
2007年4月 北海道大学大学院医学研究科内科学講座・第二内科准教授
2008年4月 北海道大学病院第二内科診療教授
2010年4月 NTT東日本札幌病院糖尿病内分泌内科部長、北海道大学病院客員臨床教授(内科Ⅱ)
2011年4月 NTT東日本札幌病院内科診療部長(糖尿病内分泌内科部長兼務)
所属学会・認定・資格

日本内科学会(日本内科学会認定総合内科専門医、研修指導医、評議員)、日本糖尿病学会(日本糖尿病学会専門医、研修医指導医、評議員)、日本内分泌学会(日本内分泌学会内科専門医、指導医、代議員)、日本老年医学会(評議員)、日本病態栄養学(評議員)

予防に心がけたいこと

1型糖尿病は予防ができない。
2型に関しては20歳の時の体重と比べ15~20kg増えると発症しやすいと考えられているため、若い頃の体重をなるべく保つよう努力することが大事 。また出勤の際歩くというような生活習慣へのちょっとした注意で発症率が低下することがわかっており、体をよく動かすことが予防につながる。

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