ドクターズガイド

内山 真 医師 (うちやままこと)

内山 真 (うちやままこと) 医師

日本大学医学部附属 板橋病院(東京都)27病院のクチコミ
精神神経科 睡眠センター
部長 日本大学医学部精神医学系 主任教授

専門

気分障害 睡眠障害 統合失調症

医師の紹介

内山真医師は、不眠症、過眠症、概日リズム睡眠障害、レストレスレッグス症候群、寝ぼけなど睡眠中の異常現象による睡眠障害の治療で名高い。「睡眠障害の診断・治療ガイドライン研究班」「睡眠と事故に関する研究班」「こころの健康と休養・睡眠に関する研究班」等、睡眠に関する数々の厚生労働省の研究で班長を務め、睡眠をめぐるメカニズムの解明にとりくんできた。日本睡眠学会、日本時間生物学会等の専門学会の理事も歴任し、日本大学医学部附属板橋病院の睡眠センターの設立においても貢献した。

診療内容

「不眠症とは、夜、寝床に入って眠ろうとしているのに、寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたり、睡眠が浅かったりしてよく眠れない状態のことで、そのために日中に気持ちの面や体の面で不調感が現れるものです。これは、高齢になるほど多くみられるようになるのが普通です。現在、不眠症は増えつつありますが、それは日本全体で高齢化が進んで、お年寄りが増えたため、全体的に不眠症の人が増えているのです。健康な人は加齢にともなって睡眠時間は短くなるのが自然なのですが、定年退職したりで時間に余裕ができるとその分長く眠ろうと考える人が増えてくるのです。最近の研究でわかったことは、健康な人の睡眠時間は、25歳で7時間、45歳で6.5時間、65歳で6時間位なのです。体が必要としている睡眠時間といってもいいと思います。長く眠ろうと寝床に入って居る時間を長くしてもこれ以上は眠ることができません。昔から、理想の睡眠時間は8時間といわれることがありますが、これに根拠はありません。実際はそんなに眠れる人は多くはありません。人間は身体が要求する以上には眠れないのです。寝床で過ごす時間を7時間以下にするだけで、別に睡眠薬を使わなくても、不眠の苦しみから逃れられる方が多くいます。歳をとるとだんだん朝型になってきます。つまり、早寝、早起きになってくるのです。ただし、これは、男性では50歳を過ぎた頃から起こり始めるのですが、女性が朝型になるのは、それより10年以上たってからです。男性では50歳頃から早朝覚醒が増えてきます。朝型化した夫に合わせて女性が早寝を使用とすると、今度は寝つきが悪くなってしまうのです。よく眠る秘訣として、電気を消して、部屋を暗くしましょうとか言いますが、あまり関係ありません。子どものしつけとはちょっと違います。暗いところにいると、本能的な警戒心が強くなって、余計にいろいろなことが心配になり、眠りを妨げます。なかなか寝つけない時は寝床からでて、何かテレビを見るなどしてゆったり過ごして眠くなるのを待った方がいいと思います。早く床に就けば早く眠れると思っている人が多いのですが、間違いです。寝つくことのできる時間が体内時計により調節されています。体内時計が体を休息状態に導き、そうすると眠りに入ることができるのです。早く眠りたいと思うなら、体内時計を早めることです。そのためには、1時間寝つきを早めるのに1週間くらいかかりますが、1時間早く起きるようにすることです。眠るための体の準備として最も重要なのは、体内の温度を下げて体と脳を休息状態にすることです。このためには、体の熱を体外に逃がす必要があります。眠たくなる時には、手足がぽかぽかしてきますが、これは手足の皮膚から熱を逃がしている時なのです。赤ちゃんの手が温かかうなると眠たい証拠というのと同じです。ですから手足が冷たいと眠れない。手足が温かいと熱が逃げやすくなります。足浴が眠りによいという報告がありますが、これはぬるめの足浴がきっかけで熱を逃がしやすくなるからです。熱いお風呂で充分に暖まって疲れをとるということもあります。体の芯まで暖まってしまうと、脳と体が目覚めてしまい疲れがとれたような気になりますが、眠りには入りにくくなります」(内山医師)
「睡眠薬を服用しても治らない、睡眠薬依存になってしまったなどと心配して私たちの所を受診される方が多いですが、実際は眠りを悪くするような生活習慣をとっているため眠れない人がほとんどです。不眠症は、生活の習慣を改善するアドバイスがあれば世の中にいろいろ言われているぐらい治りにくいものではありません。なかなか治らない不眠症の中には、レストレスレッグス症候群や周期性四肢運動障害といった異常感覚や不随意運動による不眠も含まれています。これらは終夜睡眠ポリグラフ検査をすることで発見できるもので、異常感覚や不随意運動の治療をすることでよくなります」(内山医師)

診療を受けるには

外来担当は、精神神経科:火曜・水曜。睡眠センターは木曜日。予約制。要紹介状。

医師のプロフィール

経歴
1980年 東北大学医学部卒業、東京医科歯科大学精神科研修医
1986年 東京都多摩老人医療センター精神科
1991年 国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部 室長
1992年~1993年 ヘファタ神経学病院睡眠障害研究施設(ドイツ)留学
2000年 同部長
2006年 日本大学医学部精神医学系 主任教授
現在に至る
所属学会・認定・資格

日本睡眠学会(理事)、日本時間生物学会(理事)、日本女性心身医学会(理事)、東京精神医学会(理事)、日本精神神経学会(代議員)、日本臨床神経生理学会(代議員)
精神保健指定医、日本睡眠学会認定医、日本精神神経学会精神科専門医、日本睡眠学会認定医、日本女性心身医学会専門医、日本臨床神経生理学会専門医(脳波)

発信メディア(ホームページ、ブログ、Twitter、facebook等)

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