ドクターズガイド

佐藤兼重 医師 (さとうかねしげ)

佐藤兼重 (さとうかねしげ) 医師

川崎幸病院、第二川崎幸クリニック(神奈川県)
形成外科・美容外科センター
部長、センター長

専門

頭蓋顎顔面骨手術、皮弁外科、口唇口蓋裂、形成外科一般、顔面輪郭修正術、鼻形成術、脂肪吸引・注入、など

医師の紹介

佐藤兼重医師は、千葉大学と昭和大学で、顔面変形の治療を中心に、長年頭蓋顎顔面外科を専門とした診療・研究を行ってきた。特に顔面骨に関する手術では、顔面全体のバランスを常に考えた治療を提唱し、高い評価を得ている。「我々の目標はその人の精神的なところを改善すること」というポリシーにもとづき、カウンセリングを重視した医療を実践。「患者さんが社会復帰し、前向きな人生を再び歩み出してゆけることが診療の最高の醍醐味」と語る。『日本美容外科学会』にて理事長、総会・学術集会会長等を歴任。

診療内容

日本の美容外科に「日本美容外科学会」という同名の団体が2つ存在していることを知っている人は、あまり多くはないだろう。佐藤兼重医師が重職を歴任してきたのは、英文名で、Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery(JSAPS)、もう一方はJapan Society of Aesthetic Surgery(JSAS)。その違いを簡単に言うと、佐藤医師が属するJSAPSの会員は、大学病院やその関連施設が多い。もう一方は、十仁病院を中心とし、内科や麻酔科等、形成外科以外の領域から参入した美容外科医。チェーン展開している大手の美容外科であるケースが多い。
正会員へのハードルが高いのは前者=JSAPS。少なくとも5年間、日本形成外科学会が認める医療研修施設において形成外科に関わる研修を受け、所定の専門医試験に合格したという専門医認定証を持つ者でなければJSAPSには入れない。
「この認定証を持つ医師であれば、顔を含め頭の先から足の先まで、形成外科で必要なトレーニングを受けてきていることを証明しています」(JSAPS 公式サイトより)
そんなJSAPSを牽引し、大学で後進を指導し、かつ形成外科医としての確かな技量をベースに診療にあたる佐藤医師が、美容外科として重視しているのは、患者の心を大切にすることだ。
「形成外科も美容外科も、全身のあらゆる部位の形を治す科であることは一緒です。形が病気によってくずれた変形、生まれ持ってできている変形を治す部分と、ほどほどの形をもっている方々がさらによくしたいという要望に対応する。ただ形成外科は、病気やケガによってなった形・変形を治すので、保険が適用されます。一方美容外科は、病気やケガによるものではないので健康保険の適用はありません。でも私は、美容外科も形成外科も、容姿にコンプレックスを持った人たちを、形を整えることによって社会に押し出してあげる、頑張っておいでと応援してあげる科であることに変わりはないと思っています。やることは外科手術。でも目標はその人の心、精神的なところを改善することです」
患者の心を改善するために、佐藤医師が砕身するのはカウンセリングだ。
顔面変形の治療を中心に、長年頭蓋顎顔面外科を専門とした診療・研究をしてきた佐藤医師のもとには、顔を変えたいという患者が訪れる。
「顔は、隠しきれないものです。だから、私のところに見えるのは、小学生のときからさんざん苛められてきた、親に言っても我慢しなさいと言われ、どこに相談したらいいかわからず、生きてきたという方が多い。そして話を伺い、大変だったでしょうと言うとみなさん泣きます。ようやく打ち明けられた、分かってもらえたと。そこから医者と患者の信頼関係が生まれるのです。この人なら託せると思うのでしょうね。治療の話はそこからです」
佐藤医師の話は重い。そして熱い。患者の苦悩を真っ向から受け止め、治療に取り組んできた身として、気軽に容姿をいじる患者にも、その患者を助長させるような営業をするコマーシャルベースにのった美容外科にも、怒りを禁じえないのだ。
「医者として、もっとプライドの持てる仕事をするべきです。こわもてと思われるかもしれませんが、私は、そこはゆずれない」
患者の希望を出来るだけよく聞いた後は、最初に一般的な治療方法を説明し、次に患者の状態や程度に応じた相応しい治療方法について出来るだけ丁寧に説明する。行うことになりそうな手術については、その効果およびリスクについてもよく説明しインフォームドコンセントを確認する。
顔面骨に関する手術では、顔面全体のバランスを常に考えた治療を提唱。結果は期待できそうな点や、できなそうな点についても納得していだけるように説明したい。
…というのが佐藤流。
効果やリスクについての説明では、きっと真っ正直に"怖い“事実も伝えているに違いない。
一見怖そうだが、ハンデを背負っている患者のことを、本当に考えてくれる医師なのだ。

診療を受けるには

診療日は、月曜・火曜・木曜の午前中、紹介状はいずれでもよい。

累積症例数または患者数

頭蓋顎顔面骨や顔面骨格に関した手術件数で800例位、その他も含めた累積症例数は4~5,000例くらい。

年間症例数

今の年間症例数は200症例くらい

医師のプロフィール

経歴
1976年 千葉大学医学部卒業、昭和大学形成外科学教室入局
1983年 昭和大学形成外科 講師
1985~1986年 フランス政府給費留学にてパリ大学留学
1995年 昭和大学形成外科 助教授
2002年 昭和大学形成外科 教授
2009年 千葉大学形成・美容外科 教授
2016年 川崎幸病院形成外科部長、美容外科センター長
所属学会・認定・資格

日本形成外科学会(特別会員)、日本美容外科学会(理事長)、国際頭蓋顔面外科学会(前会長)、国際形成外科学会、国際美容外科学会、東洋美容外科学会、国際口蓋裂学会、日本頭蓋顎顔面外科学会(名誉会員)、日本マイクロサージャリー学会、日本口蓋裂学会、日本小児脳神経外科学会など

費用のめやす

健康保険適応の治療は30万円前後で、しかも高額医療の申請で10万円くらいのこともある。
美容外科の自費診療、特に顔面骨格形成治療は手術内容によって多少異なるが、100万円位。