ドクターズガイド

伊藤泰介 医師 (いとうたいすけ)

伊藤泰介 (いとうたいすけ) 医師

浜松医科大学医学部附属病院(静岡県)1病院のクチコミ
皮膚科
医局長、病棟医長、病院准教授

専門

脱毛症、皮膚アレルギー

医師の紹介

ドイツの皮膚研究者であり、脱毛を促進する物質の遺伝子を発見したラルフ・パウス教授の研究室(ハンブルグ大学エッペンドルフ病院皮膚科、現:リューベック大学皮膚科)で学ぶなど、伊藤医師は毛髪疾患と皮膚アレルギーを深く研究するスペシャリストである。円形脱毛症患者会「ひどりがもの会」の顧問医師をつとめ、毛髪に悩みを抱える患者に寄り添った活動も積極的に行う。同院では脱毛症専門外来を設け、円形脱毛症のみならず男性型脱毛症(AGA)など脱毛で悩む患者を広く受け入れている。

診療内容

同院の脱毛症外来に訪れる患者の脱毛症の種類では円形脱毛症が圧倒的に多く、ついで多いのが男性型脱毛症(AGA)だという。
「ただし、脱毛があるというだけで円形脱毛症やAGAとは決めつけられないので、まずはダーモスコープという拡大鏡を使用し、毛髪および頭皮の状態をチェックするようにしています」と伊藤医師は言う。その画像は患者も見ることができる。拡大鏡に映し出される画像を見て、自分の頭皮の状態をしっかりと把握することができるのだ。ダーモスコープのほか、血液検査、皮膚生検、毛髪の顕微鏡的観察などもおこなわれる。こうすることで他の病気の可能性を排除して、適切な診断および、治療法の選択が可能になるからだ。
具体的には円形脱毛症では局所免疫療法、ステロイド局所注射、ステロイド内服などの治療がおこなわれる。最重症の場合には入院治療もあるが、すべてのタイプに適応するわけではないため、患者の年齢や円形脱毛症の範囲などを見極め、それぞれにあった治療法を選択するのだという。そして男性型脱毛症ではミノキシジル外用、フィナステリド内服(女性不可、男性のみ)、自家植毛などの治療法がある。
「治療をしていくうえで大切なのは、根気よく続けることです」と、伊藤医師は語る。
早い人なら治療をはじめて3ヶ月程度でなんらかの変化を感じるそうで、6ヶ月になるとほとんどの人が「明らかな変化」を感じるのだとか。しかし、それでも変わらないという人もいる。「でも、変わらないということは、現状維持できているということでもあるんです。つまり、抜け毛が減ったということなので、それも治療の効果だということです」できれば長いスパンでいっしょに治療に取り組んでもらいたいと伊藤医師は言う。治療成績を見ると、3年間治療を続けると毛髪の改善効果が継続的に期待できるようになるのだそうだ。また「患者さんの毛髪の状態が改善され、日常生活が前向きになっているのを見る」ことが、日々の治療のモチベーションを上げてくれるのだという。

診療を受けるには

一般皮膚科は、月曜~金曜まで毎日受診可能。伊藤医師が担当する脱毛症専門外来は、月曜もしくは水曜のみで、かかりつけ医師より地域連携室経由での事前予約が必要となる。

累積症例数または患者数

約1,500名

年間症例数

約400名

医師のプロフィール

経歴
1995年3月 産業医科大学医学部 卒業
1997年9月 浜松医科大学皮膚科 助手
2002年2月 ドイツ ハンブルグ大学エッペンドルフ病院皮膚科留学(ラルフ パウス教授 研究室)(海外留学)
2004年2月 浜松医科大学皮膚科 助手 復職
2006年4月 浜松医科大学皮膚科 講師、病棟医長
2009年4月 浜松医科大学皮膚科 講師、医局長、外来医長
2011年4月 浜松医科大学皮膚科 講師、医局長、病棟医長
所属学会・認定・資格

日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会(評議員)、日本皮膚アレルギー学会・接触皮膚炎学会、日本臨床皮膚科医学会、日本免疫学会、皮膚悪性腫瘍学会、欧州研究皮膚科学会、米国研究皮膚科学会、毛髪科学研究会、日本乾癬学会、日本美容皮膚科学会、日本褥瘡学会など

予防に心がけたいこと

疲れをためたりストレスをかかえたりすると自己免疫反応を誘発する恐れがあるため、円形脱毛症を発症させるきっかけになりうる。そこで疲れやストレスの原因となる過労などを解消することが大切である。軽い運動や趣味などを日々の日課に取り入れ、かかってしまったストレスをこまめに発散できる環境を作るのもよい。

費用のめやす

フィナステリド処方では診療費、薬剤費等をあわせて年間9万~12万円程度。これにプラスしてミノキシジル外用薬を毎月使用すると、合計で年間おおよそ20万円程度となる。