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下村 裕 医師 (しもむらゆたか)

下村 裕 (しもむらゆたか) 医師

山口大学医学部附属病院(山口県)8病院のクチコミ
皮膚科・形成外科
科長 教授

専門

脱毛症

医師の紹介

下村裕医師の専門分野は分子遺伝学と毛髪科学。母校である新潟大学では、毛髪について専門研究を30年以上続ける。遺伝子疾患でも、毛髪になにかしら症状が出る疾患が数多くあり、下村医師は遺伝性毛髪疾患を主な研究テーマに、100種類以上ある遺伝性毛髪疾患の発症メカニズムを解明するために、さまざまな遺伝性毛髪疾患の家系を対象に大規模な遺伝子解析を行い、疾患原因遺伝子の特定と機能の解析をテーマに日夜、研究・治療を重ねた。
2017年1月より山口大学大学院医学系研究科皮膚科学講座教授に就任。常に多くの患者の治療に携わり、手術も行っている為、主に研究活動は夜中になることもあると言う。また、医師の育成も携わっている。

診療内容

新潟大学医歯学総合病院の脱毛症外来では、円形脱毛症、女性型脱毛症、トリコチロマニア、遺伝性毛髪疾患などの疾患を対象に、最新の情報を常にアップデートした、エビデンスに基づく専門治療と患者サポートに徹していた。円形脱毛症の治療では主として、SADBE(squaric acid dibutylester)を用いた局所免疫療法や、ステロイド内服・点滴・外用療法などを施術。ほとんどの毛髪疾患が難治性で経過が長いため、患者の全身管理と精神的ケアに配慮した全人的医療を特に重視してきた。
2017年1月より山口大学大学院医学系研究科皮膚科学講座教授に就任し、今後はまだ設置できていない専門外来の設置や専門性を持った医師の養成に人力していくとのこと。遺伝性皮膚疾患であれば山口大学へと言われるよな体制作りを行いたい。

診療を受けるには

下村医師の外来は、月曜、水曜、木曜。紹介状が必要。

累積症例数または患者数

2001年12月以来、下村医師が携わった累積症例数は、円形脱毛症600件、女性型脱毛症50件、トリコチロマニア30件、遺伝性毛髪疾患100件、その他50件、計830件となっている。

年間症例数

2012年5月現在、年間の外来患者 のべ2,800人(1日平均 60人)、新患 100人(1日平均2人)を受入れている。

医師のプロフィール

経歴
2003年 新潟大学医学部大学院修了
2006年 コロンビア大学医学部皮膚科Postdoctoral Research Scientist(~2008年)
2008年 コロンビア大学医学部皮膚科Associate Research Scientist(~2010年)
2010年 新潟大学大学院医歯学総合研究科テニュア・トラック准教授
2014年 同新領域開拓研究センター遺伝性皮膚疾患分野准教授
2015年 同皮膚科学分野准教授
2017年 山口大学大学院医学系研究科皮膚科学講座教授

受賞歴
2008年 Research Career Development Award (Dermatology Foundation)
2010年 平成22年度有壬記念学術奨励賞
所属学会・認定・資格

世界研究皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本皮膚科学会、日本毛髪科学研究会、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

主な著書(編集・共著含む)

Shimomura Y, et al. Polymorphisms in the human high sulfur hair keratin-associated protein 1, KAP1, gene family. J. Biol. Chem. 277:45493-45501, 2002.
Shimomura Y, et al. Mutations in the desmoglein 4 gene are associated with monilethrix-like congenital hypotrichosis. J. Invest. Dermatol. 126:1281-1285, 2006.
Shimomura Y, et al. P-cadherin is a p63 target gene with a critical role in the developing human limb bud and hair follicle. Development 135:743-753, 2008.
Shimomura Y, et al. Disruption of P2RY5, an orphan G protein-coupled receptor, underlies autosomal recessive woolly hair. Nat. Genet. 40:335-339, 2008.
Shimomura Y, et al. Mutations in the lipase H gene underlie autosomal recessive woolly hair/hypotrichosis. J. Invest. Dermatol. 129:622-628, 2009.
Shimomura Y, et al. Autosomal-dominant woolly hair resulting from disruption of keratin 74 (KRT74), a potential determinant of human hair texture. Am. J. Hum. Genet. 86:632-638, 2010.
Shimomura Y, et al. APCDD1 is a novel Wnt inhibitor mutated in hereditary hypotrichosis simplex. Nature, 464:1043-1047, 2010.
Petukhova L, Duvic M, Hordinsky M, Norris D, Price V, Shimomura Y, et al. Genome-wide Association Study in Alopecia Areata Implicates both Innate and Adaptive Immunity. Nature, 466:113-117, 2010
Shimomura Y, Christiano AM. Biology and genetics of hair. Annu. Rev. Genomics Hum. Genet. 11:109-132, 2010.

予防に心がけたいこと

脱毛症に対する有効な予防法は存在しないが、微量元素などの栄養分が不足しないように、バランスのとれた食事を取ること、十分な睡眠時間を確保した余裕のある生活を送ることなどが重要。

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