ドクターズガイド

首こりは3秒で治る!

しつこい頭痛の本当の原因

実は、首姿勢の悪さが頭痛の原因だった、というケースもよくあります。

女性に多いのは「“片頭痛”で悩んでいる」という人です。あえて“ ”をつけたのは、診断してみると、実は片頭痛ではなく、頸性(けいせい)頭痛だったという人が多いからです。


片頭痛の原因は、ストレスなどで血管内にセロトニンという物質が増え、脳内の血管を刺激するという「セロトニン説」が有力ですが、まだ明らかになっていません。そのため、対処法はまだ見つかっていないのが実情です。

不定期にズキズキとした痛みが走り、慢性的に痛みに悩まされることになります。


ちなみに、片頭痛とは血管性頭痛のこと。

ストレスや環境の変化、食べ物などなんらかの要因で血管が広がり、周囲の神経が刺激されて起こる症状で、頭痛の中では約10~20%と少なめです。


一方、頸性頭痛は、首姿勢が悪いことにより、首から頭につながっている神経が圧迫されて起こる頭痛のことです。これは筋緊張性頭痛とも呼ばれ、頭痛の70~80%を占めます。

片頭痛と同じように不定期にズキズキとした痛みが走るため、いったいどちらの頭痛なのか症状だけではわからないのです。

片頭痛は男性よりも女性に多い症状と言われているので、女性が「頭痛がしたら片頭痛」だと思い込むのも無理はありません。


そこで頸性頭痛か片頭痛をチェックする簡単な方法があります。

 お風呂に入って楽になるのであれば頸性頭痛(筋緊張性頭痛)

 お風呂に入ってひどくなるのであれば片頭痛(血管性頭痛)


つまり、血行がよくなると痛みが消えるのなら、それは首姿勢が原因の「頸性頭痛だった」可能性が高いのです。


ただし、頭痛は、身体の不調を訴えるサインと見なされています。
「たぶん頸性頭痛だから、しばらく放っておこう」という楽観的な考えは持たないで、必ず専門医のもとで診断してもらってください。


また、頭痛と同じように、首から頭につながっている神経が圧迫されて、目の痛み、歯の痛み、あごの痛みなどが出る場合もあります。

目の奥が痛いと「1日中パソコンを見ていて目を酷使したから」というふうに思いがちです。

けれども首姿勢が、それらの痛みの「見えざる原因」になっていることは多いのです。

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山田朱織医師
山田朱織医師(医師情報)

16号整形外科 院長/山田朱織枕研究所 代表取締役社長
睡眠姿勢と枕の研究のエキスパート。親子2代・40年の臨床経験を背景に同院に開かれた、全国でも数少ない枕外来では、睡眠姿勢や自宅でできる簡単な枕の調節法などの指導が受けられる。2003年からは整形外科枕の研究・開発に着手。オーダーメイドの整形外科枕を計測・販売する併設の山田朱織研究所には、これまでに3万人もの人が訪れている。