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血管を強くする歩き方

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血管を強くする歩き方(3)

速く歩ける体をつくる

ここまでで、歩くこと、特に「速く」歩くことが、健康を維持するうえでとても有効なことがわかりました。あとはこれを実行していきたいところです。

しかし「それならさっそく速く歩こう」といっても、人によっては簡単にできない体になっていることもあります。 実際に速く歩いて健康になるために、「健康によい速歩き」のための体について知りたいと思います。

■速く歩ける体

速く歩くときに重要なのは、意外に思われるかもしれませんが、足よりも「体幹」と「骨盤」です。

体幹というのはいわゆる「胴体」で、ここを包み込む筋肉が骨や内臓を安定させ、姿勢や動きを内側から支える役割を担っています。そして骨盤は、体の土台ともいえる部分です。

速く歩くためにはこれらを鍛えることが望ましいのですが、そのためにハードなトレーニングは必要ありません。小さい、しかし重要なポイントを意識して無理のない訓練を心がけていけばよいのです。

■骨盤

骨盤は「寛骨」「仙骨」「尾骨」という3つの骨で構成され、歩行に際しては衝撃を吸収し、座るときには台座となり、直腸・生殖器・膀胱などを守る役割を担っています。そしてその形は、本来はアーチ型の力学が働いていて、両脇からの力が頂点に集まり、その上に乗る胴体を上に持ち上げる力が作用しています。
骨盤の位置や向きが何らかの原因で歪むと、体全体に影響がおよびます。

骨盤の歪みと体調不良

骨盤は、日々の生活のなかで気づかないうちに少しずつ歪んできます。そしてこの歪みは、腰痛、肩こり、頭痛、関節痛、五十肩、眼精疲労、便秘、失禁症、手のしびれ、内臓機能低下など、あらゆる体調不調と関係しているのです。

自分の骨盤が歪んでいるかどうか、歪んでいるならどのように歪んでいるかは、下記のチェックポイントで確認できます。

【歪みの種類】
  • 左右のどちらかが、前後どちらかに傾く
  • 骨盤じたいがねじれている 
【歪みをチェックする】
  • 知らない間にスカートが回っている
    時計回り:骨盤右側が後ろに傾いている
    反時計周り:骨盤左側が後ろに傾いている
  • 椅子に座ったとたんに、足を組みたくなる。
    右足を上にする:骨盤右側が後ろに傾いている
    左足を上にする:骨盤左側が後ろに傾いている
  • 仰向きに寝るより横向きに寝たくなる。
【歪む原因】
  • 日常の癖や動作の習慣
    (片方の肩にバッグをかける、横向きに寝る、上向きに寝ない、足を組む、1日30分未満しか歩かない)
  • パワーハウス筋(腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群)が弱くなっていて、きちんと骨盤の位置を保てない

該当するものがあったとしても、正しい姿勢で歩けば、骨盤の歪みをなくすことができます。

骨盤と姿勢の関係

骨盤が歪むと、正しい姿勢がとれなくなります。悪い姿勢がまた骨盤の歪みをまねくという悪循環にもつながります。

骨盤と背骨の関係

背骨は骨盤とつながっていますので、骨盤が歪めば背骨も歪むことになります。

背骨は本来S字を作ることでバランスをとり、体を動かすときに生じる衝撃を吸収しており、このS字が崩れるとしなやかに動けません。これは肩こり、腰痛の原因となることがあります。

(2015.01.07)

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