ドクターズガイド

からだ相談Q&A

Q.

性別:女性、年齢:27歳
いつから頭痛がはじまったか:今年から

熱い物を食べると頭痛が起こります。友達に話したら、かき氷など冷たい物で頭痛が起こる話は聞いたことがあるけどと笑われました。ラーメンやうどん、具だくさんスープなど汁物が一緒になった物を食べると頭痛が起こります。何か病気でしょうか?

A.

お友達のご指摘は、国際頭痛分類3βの4.5「寒冷刺激による頭痛」の4.5.2「冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛」に該当する頭痛のことです。あなたは、光音が不快に感じ体動で繰り返す頭痛や悪心がありましたら片頭痛の可能性があります(一度は頭を調べてほしいですが)。片頭痛は、ある特定の状況下で起こりやすくなることが知られており、片頭痛患者の約76%に何らかの誘発因子があると報告されています。

あなたの頭痛は、”熱い物”による頭痛というよりも、ラーメンやうまみ成分が沢山入ったスープにより脳の血管が拡張し、その拡張した血管に温度の上昇により、心拍の上昇と脳血管の拡張により、脳への血流がより増加して、いつもの片頭痛体質に頭痛が起こったのではないか?と考えます。食品中には、血管作動性(血管を収縮させたり拡張させたりする)のある成分が含有されているものがあります。サラミやソーセージに含有されている亜硝酸塩(血管拡張作用)、柑橘類や年代物のチーズにはチラミン(血管作動物質)、チョコレートにはフェニルエチルアミン(血管作動性物質)、赤ワインにはヒスタミン・ポリフェノール(血管作動性物質)、ソラマメにはドパミン(血管作動性物質)、中華料理や今回のラーメン・スープなど具だくさんの汁物には、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸(血管作動性物質・興奮性神経伝達物質)は、チャイニーズレストラン症候群の原因として知られています。また、コーヒーやお茶には、カフェイン(少量で鎮痛効果、過剰摂取で頭痛を誘発)などが有名です。

ところで、頭痛外来で患者さんを診ておりますと、カフェイン過剰や鎮痛薬過剰(ジクロフェナック・インドメタシンなど;血管収縮作用で濃度低下により血管拡張が起こる)が多く経験されます。さらに、長年の片頭痛の患者さんの脳はエネルギー不全(脳興奮によるエネルギー不足)に陥りやすいことや血管が拡張して起こる頭痛に対して収縮効果のあるコーヒーやお茶を健常人と比較して多く消費していたり、脂肪/油の多い食べ物の消費の多いことも報告されております。あなたは、思い当たりませんでしょうか?片頭痛発作誘発の予防にはバランスの良い食事・規則的な生活と運動が基本です。


(2017.04.25.)

回答:磯部千明医師(医師情報 ⇒)

からだ相談Q&A:これまでの質問一覧 ⇒

 


質問はこちらから ⇒

慢性頭痛の関連情報一覧 ⇒