ドクターズガイド

からだ相談Q&A

Q.

性別:女性、年齢:19歳
いつから頭痛がはじまったか:高校生の頃から

月に1~2回頭痛におそわれます。片目にぎらつく光が走ったり、目の奥がずきずきしたりと、その時によって症状が異なります。母も片頭痛持ちなので、遺伝よと言われますが、兄は全然頭痛が起こらないと言っています。娘(女)と息子(男)では遺伝の比率が違うのでしょうか?ちなみに、父親が片頭痛持ちだったら兄に遺伝するのでしょうか?

A.

あなたは、国際頭痛分類ICHD3で「前兆のある片頭痛」と考えます。前兆の有る無しに関わらず、片頭痛は家系内発症が多く、遺伝的素因の存在はほぼ確実とされています。一方、頭痛外来では母は片頭痛ではないのに私が何故片頭痛になったのでしょうか?と問われると、祖母が片頭痛ということがあり、よくお話しを聞く必要があります。また、遺伝子といっても単一遺伝子(ひとつの遺伝子で必ず片頭痛を発症する)異常による片頭痛は、家族性片麻痺性片頭痛の1型・2型と特殊なタイプです。一般に発症する「前兆なある片頭痛」・「前兆のない片頭痛」は、複数の遺伝子が関与して発症することが推測されてはいますが、確実な原因遺伝子や疾患感受性遺伝子はみつかっていません。両親のどちらかが片頭痛だからといって絶対発症するわけではないものと考えられます。

さて、現在明らかには発症(頭の痛さという意味では)されていない同胞の方の場合でも、①発症時期が遅い可能性(女性より男性が発症年齢が遅い傾向)、②片頭痛発作頻度が少ない可能性(年に1~2回)、③片頭痛の誘因が増えた場合には発症する可能性(まだ誘因が少ない)・④頭痛(「頭の痛さ」以外の片頭痛随伴症状(日常生活に支障がでるような’光が不快’・’人混みが苦手’・’乗り物酔いしやすい’など)はある可能性などが推測されます。もし、④も含めて、日常生活に全く支障がないのだとすると、まだ発症していないのか?片頭痛を発現しづらい生活習慣を徹底しているのかもしれません。


(2018.02.28.)

回答:磯部千明医師(医師情報 ⇒)

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