ドクターズガイド

からだ相談Q&A

Q.

性別:女性、年齢:33歳
いつから頭痛がはじまったか:花粉症の時期

スギ花粉症になって5年目です。昨年は比較的楽だったのですが、今年は薬を飲むタイミングも遅れたせいもあり花粉症がひどくて、頭痛も伴います。朝方鼻がつまって息苦しくて目が覚めると頭痛が始まりそのまま眠れず出勤します。午前中は頭痛も収まっているのですが、睡眠不足で昼過ぎから眠くなり眠さでまた頭痛が始まります。ここ数日こんなパターンです。市販の頭痛薬を飲んでもあまり効き目がありません。何か良い方法があったら教えてください

A.

それはお辛いですね。頭痛持ち頭痛の代表である片頭痛には、共存する疾患として気管支喘息やその他のアレルギー性疾患があります。そのメカニズムとして神経伝達物質、ホルモン、免疫系、疼痛制御系などの異常が示唆されています。

(膿性)鼻漏、後鼻漏、鼻閉、咳嗽などの鼻症状を伴う頭痛は副鼻腔炎を疑う所見です。特徴として朝に痛みが強く午後に軽くなる(日内変動)、下を向いて(うつむき・お辞儀)症状が悪化します。

診断は一筋縄ではいかず、上顎洞・蝶形骨洞が撮像されない頭部画像で、「鼻副鼻腔炎による頭痛」の見逃がし、逆に鼻副鼻腔炎による頭痛と診断されていて、片頭痛であったことが分かった患者は52%、薬剤性頭痛(市販薬やヒスタミン薬:ヒスタミン薬は脳血管作動性がある)は11%、鼻副鼻腔炎に伴う頭痛は3%であったとの報告もあります。驚くことに片頭痛と診断されていた患者の半数以上に鼻閉や鼻漏などの鼻症状がみられます。診断は、あなたのこれまでの頭痛の特徴(病歴)、片頭痛の家族歴が重要です。例えば、片頭痛の診断基準にある悪心・嘔吐は、副鼻腔炎(蝶形骨洞炎では認めることがある)では、認められないことに注目しましょう。

「頭痛もち頭痛の片頭痛」・「アレルギー性疾患および鼻副鼻腔炎による頭痛」およびその共存の疑いという観点で、『日本頭痛学会認定の頭痛外来』で、診察を受け、診断の治療を受けることをお勧めいたします。また、ライフスタイル(血液循環―免疫―自律神経のバランスを崩す原因)を、見つけてみましょう。


(2018.04.10.)

回答:磯部千明医師(医師情報 ⇒)

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