ドクターズガイド

からだ相談Q&A

Q.

性別:男性、年齢:13歳
いつから頭痛がはじまったか:幼稚園

小さい頃から頭痛持ちでよく早退していたのですが、小学校高学年頃から朝から頭痛が多くなり、今年中二になってからはほとんど朝起きられなくなってしまいました。お昼過ぎからは動けるようになることが多く、血圧が低めだからと小児科で言われてます。起立制障害の検査はしましたが少し傾向がある程度と言われました。年齢的な事が多いように言われるのですか、少しでも良くなって学校に行けるようになりたいのですが、どうすれば良いでしょうか?

A.

お困りですね。血圧が低めだからということだけが原因ではないものと推察いたします。

子供の頭痛も大人同様治療が必要な頭痛の代表は片頭痛です。しかし”小児・思春期頭痛”の特徴にも留意が必要です。一度は、脳腫瘍(テント下が多い)を除外し、頭痛がてんかんの一つの症状になるてんかん性頭痛も考慮しましょう。片頭痛治療薬が効かない難治性頭痛も多いのも事実です。年齢に着目(小学高学年以降は、心身ともに不安定な思春期で、精神疾患:不安症群、身体症状症、うつ病、発達障害などの共存症に注目)し、頭痛が起きる時間帯に着目(学校のある平日の朝に多い(金曜日夜から軽減し、日曜日の午後から悪化)、夏休みは軽減(2学期が始まる1週間前から悪化)起立性低血圧・体位性頻拍症候群が多いです。いわゆる脳貧血(脳に血が足りない)です。これでは、起き上がれませんし、登校拒否(行きたくても動けない)につながります。小児の片頭痛は、大人が休みで悪化するのとは異なり、自宅や休みはケロッとしていて、平日朝に悪化する、学校に登校中、歩行しながら頭痛と悪心が増悪する、屋外や屋内で体躯の授業中にめまいや頭痛とだるさや微熱を訴え保健室に行くことがあります。保健室では時間制限(1時間ルール)がありまから、お腹の風邪だから早退させられた後に改善することが多いです。頭痛も両側性で前頭部が多く、頭痛よりもめまいや吐き気・腹痛が多く、診断がつきにくいので、一般医に、”怠け病かも”のようなことを言われたことはないでしょうか?専門医にかかり、苦痛を我慢せず、受け入れてもらうこと、患児(子供)の性格・置かれた生活環境をよく見ること、我慢しないことが何より重要です。それから、親に心配をかけたくない(良い子を演じている)ため、症状を言わない(言語化しない)と徐々に感情が平坦になっていきやすく、どうせダメだというネガティブ思考に発展してうつ状態に至っている子供さんも散見いたします。自分の気持ちを言語化するのが苦手な、いわゆる良い子にストレスがかかると頭痛が慢性化しやすいので保護者と別に子供から話を聞く時間を設定することを提案いたします。日本頭痛協会の小児・思春期頭痛のコーナーを参考にして下さい(http://www.zutsuu-kyoukai.jp/養護教諭と教師向け資料/)。


(2016.12.06.)

回答:磯部千明医師(医師情報 ⇒)

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