ドクターズガイド

からだ相談Q&A

Q.

性別:男性、年齢:23歳
いつから頭痛がはじまったか:高校生の頃から

この春、大学を卒業し営業職でお客様周りを担当しています。

偏頭痛もちです。頭痛の痛みをなかなか上司に理解してもらえず、悩んでいます。頭痛が始まると頭だけでなく肩も首も目も痛くなり吐き気をもよおします。歩いたり会話したりするのも辛くなり早く薬を飲んで暗い部屋にこもって寝たい気分に襲われます。同じような症状の人は仕事と頭痛どのように両立しているのでしょうか?

A.

片頭痛は、歩いたり、しゃがんだり、階段の昇降などの通常の日常動作によって悪化してしまい、悪心や吐き気、嘔吐を催すだけでなく、光や音・臭いに過敏になるなどの症状を伴います。したがって、普段は何でもないテレビの音や子供の騒ぎ声などがうるさくて耐え難いと感じたり、車のヘッドライトやPCの画面が眩しく不快になったり、タバコや香水だけでなく、炊き立てのご飯やおかずのにおいが不快になってしまうこともあり、日常生活(家事や仕事)に支障出てしまします。しかし、片頭痛のない周囲の人に”頭が痛いだけの病気”誤解されると、痛みには消炎鎮痛薬を服用したり、冷やして治せばいい・休日にゆっくり休めば治る(余計悪化することもある)・ストレスでだから仕事量を減らせば改善する(そうとは限らない)などと理解が得られないことも多いとされています。治療方針は、もしあなたが、消炎鎮痛薬を多用しているとすると、

1.片頭痛および薬剤使用過多に伴う頭痛(片頭痛の慢性化:心理社会的ストレス・いびき・喰いしばり・カフェイン多量・睡眠時間不規則…)のメカニズムを説明。

2.消炎鎮痛薬の中止。

3.2の後に起きてくるリバウンド頭痛への対処。

4.ライフスタイル(生活・環境・食事・精神状態…)改善指導。

5.片頭痛予防薬の選択と投薬(①頻度を減らす、②重症度を軽くする、③持続時間を短くする、④急性期治療薬の効果向上)車のエンジンブレーキ(減速)とフットブレーキ(急に停止する)に例えられる。

6.頭痛ダイアリー指導・頭痛体操指導。

7.急性期治療薬(予兆時・初期・残存症状・再発防止)を説明。

8.必要に応じて、職場への診断書(長期に休ませれば治るものではなく、片頭痛とは脳の疾患であり、その発作の特徴:誘因・発作中の時間は静かな暗い環境で軽減し、予防と早期治療によって正常に就業可能である旨)の作成、産業医への情報提供。

たかが…頭痛だからと、一人で我慢せず、頭痛外来を受診し、診察を受けることをお勧めいたします。頭痛と仕事を両立していく糸口が見つかると思います。


(2017.05.30.)

回答:磯部千明医師(医師情報 ⇒)

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