ドクターズガイド

病気を調べる(家庭の医学)

前立腺炎

急性と慢性があります。

■急性前立腺炎
急性前立腺炎は過労や糖尿病などを誘因として、外尿道口から細菌が侵入し炎症を起こしたものです。
大腸菌や腸球菌などにより起こります。
中年以後にみられるのがふつうです。
症状は排尿のはじめと終わりに痛みがあり、軽度の排尿困難があります。
39度前後の高熱が出て、会陰(えいん)部に灼熱感があります。
椅子に座ると前立腺に痛みを感じます。
頻尿はあまりみられません。
診断は直腸指診で前立腺を触れると、熱感があり疼痛(とうつう)をうったえます。
炎症が強いときには前立腺を押すと外尿道口より黄色い膿汁が出てきます。
尿所見に異常がみられないことが多いようです。
治療は抗生物質を3~4週間投与します。
できれば、その間アルコールは控えたほうがよいでしょう。
お風呂に入ってもかまいません。
もし糖尿病などの基礎疾患が見つかったら、しっかり治しましょう。

■慢性前立腺炎
慢性前立腺炎は会陰部や鼠径(そけい)部に不快感を感じるもので、痛みも熱もありません。
原因は不明です。
いろいろな薬剤や温熱療法などが試されていますが、なかなか完治せず、一時的によくなっても、またぶり返します。
抗生物質が効くので、症状が出たときに服用すればよいでしょう。
病気と仲よく付き合うのがコツかもしれません。

最近、CPPS〔慢性骨盤疼痛(とうつう)症候群〕と呼ばれる一群の疾患があります。
女性では慢性の膀胱(ぼうこう)痛をうったえる間質性膀胱炎、男性では鼠径部や会陰部に慢性に不快感や違和感をうったえる慢性前立腺炎があり、これらを総称してCPPSと呼びます。
原因不明であり、いろいろな治療をしてもなかなか好転せず、徐々に疼痛は増していきます。
極端な症例では、膀胱摘除を余儀なくされることもあります。